まだまだ寒さが衰えない北海道ですね。。雪のない山歩きが恋しくなり2月の丹沢へちょこっと山歩きへ行ってきました。。
冬の丹沢は初めてでしたが、丹沢は冬の方がいいかも・・と思いました。
なぜなら
①にっくきヤマビルがいない
②空気が澄んで富士山がはっきり見える確率が高い
③冬も山荘が営業している
④寒空の下で食す鍋焼きうどんは格別に美味しい
3年ぶり3度目の丹沢ですが、とにかくルートが多くてどこからどう行こうか今回も迷いました。
今回の目的は「鍋焼きうどんを堪能し冬の塔ノ岳で富士山と湘南~東京の夜景を一望」
だったので、一番メジャーなルートを選択。
2018年2月20日(火)~21日(水)
1日目(黄色マーカー)・・・大倉バス停(8:00)→西山林道→後沢乗越→鍋割山荘(11:30~12:20)→塔ノ岳(尊仏山荘泊)
2日目(紫マーカー)・・・塔ノ岳(8:30)→金冷し→大倉尾根(バカ尾根)→大倉バス停(10:30)
大倉バス停を降りると、目の前が登山口。
一日目スタート時は晴天!!秦野市街からも富士山がはっきり見えていました。思えばこの時に写真を撮っておけばよかったと後悔
渋沢駅からバスに乗り15分。同乗していた登山客は他に6人ほど。終点の大倉バス停を降りると目の前が登山口です。懐かしの景色、しかもこの晴天にひとりでワクワクしながらAM8:00出発!!
鍋割山荘へ向かうルートは小一時間ほど長~い林道が続く道があり、標高を上げることなくダラダラ道が続きます。。その林道の終点に水ボトルがたくさん並べてあり、有志の方は持って登って下さい、と記載があります。
働かざる者食うべからず、鍋割山荘のボッカおじさんの鍋焼きうどんを食べさせていただくには水を運ばないと申し訳ない!!
さて、どれを運ぼうかいろいろ持って重さを確かめてみたりして・・手に持てる4リットルの焼酎ボトルに決めました。赤いポリタンクは誰が運ぶのか気になります。。
水運び開始と同時にここからが鍋割山への取付きに入り、急な登りが始まります。九十九折りでジグザグに登っていくのですが、ここ最近の冬眠&軽装登山になれてしまっていたせいか自分の装備+水4リットルの重さは久しぶりに応えました。。。休憩の回数も多くなる。
今回のレイヤリングは
上:基本・・ドライレイヤ―(オンヨネブレスティックPP)+メリノウール中厚ベースレイヤー+ウインドシェル
肌寒い時用に薄手フリース 山頂で薄手ダウン+レインジャケット
下:基本・・メリノウールタイツ+少し厚手パンツ(中綿なし)
肌寒い時用にダウンパンツ+レインパンツ
本州と言えども基本的に寒く、稜線歩きでは風もありレインウェア上下が約に立ちます。
登って登ってちょうどお昼ごろ、鍋割山荘に到着。水を小屋の中に置き、山荘のご主人草野さんに「ありがとう~」と言われたときはうれしくて疲れが吹き飛びました
「鍋焼きうどんひとつください~」
天気は良くても風が冷たく、ダウンを着ないと寒い。でもそんな中で食べる鍋焼きうどんは格別に美味しかったです
エノキ・しいたけ・なめこ・かぼちゃの天ぷら・ホウレンソウ・卵。味濃いめで疲れた体にしみわたる!
しかしお昼を過ぎると富士山は雲の向こうで見えなくて残念。。。
鍋割山荘から約2時間弱、今日の宿泊先塔ノ岳の尊仏山荘に到着。(14:00頃)
富士山は、、、やはり今回も雲で見えず。夜には晴れてくれるかな。
尊仏山荘への宿泊は、この日は私一人!!
もともと雪予報だったので、みんなキャンセルしたとの事。結局夜も雲に囲まれ真っ白。
ですが山荘の管理人さんとふたりで旅の話をしながら夜を過ごすのもまた良いものです
ちなみに、晴れれば富士山が一望できるであろう大きな窓の角部屋で貸し切りでした。夜はちょっと怖かったけど
翌朝8:00、山荘のご主人に見送られ気楽に下山開始。
山頂付近の気温はマイナス6度前後。曇りだったのでそんなに気温は下がらなかったですが前日はマイナス13度の情報でした。
山頂付近は残雪も土も凍ってすべりやすいので、くだりは注意。軽アイゼンがあれば安心ですね。
くだりのルートに選んだのは大倉尾根、通称バカ尾根と呼ばれるルートで、歩く人も多いのであえて避けていたルートでした。今回は人も少ないので初めて歩いてみました。
とにかく階段。階段。階段!!!!
私は下りながら毎回振り返って撮らせていただきましたが
ここは登りたくないなあ~。。
このコースは登ってきた人たち約20人中約7割がトレラン装備で階段を駆け上がって来ました。関東近郊の山の中では冬の時期に唯一雪がほとんどなく、階段の急な登りがあり、途中トレイルコースが3カ所程あり、片道約7キロの短距離なのに一気に1200mも上がります。トレーニングに最適な山のようです。
途中には走りたくなるようなトレイルコースも!
TJARやUTMB出場者もこの山をトレーニングに使っていると山荘の方が言っていましたが、この日私も運よくトレーニング中の有名トレイルランナーをお見掛けすることができてテンションアップ
最後にご褒美がやってきました。
今回目的としていた夜景も富士山も次回への持ち越しとなりましたが冬の丹沢をゆっくり満喫する事が出来ました。
北海道からは飛行機で格安で行けて、都内から登山口までの交通アクセスもとても良く意外に気軽に行ける山です。ただひとつ難点は、飛行機にガス缶を乗せられないためバーナーを使用したい人は移動途中に山のお店で忘れずにガス缶を買わないといけません。今回寄った鍋割山荘と尊仏山荘には売っていませんでした。
土の上を走りたい!という方、夏山メインで雪山はなかなか行けないという方、ちょっと鍋焼きうどんを食べに丹沢まで行くのはいかがですか
白石店ウェア ほり