北海道では秀岳荘北大店のみで展開しているパタゴニアの新商品
「ハイ・エンデュランス・キット」(High Endurance Kit)
を参照いただいて、
今回はこれらのウィメンズモデルを着てトレイルを走ってきた着用感をお伝えしたいと思います。
3月中旬、冬場の怠けた体と、自粛ムードでどんよりな気持ちを引き締めるために、太平洋側の雪のないトレイルを走ってきました。

○ウィメンズ・プロ・プルオーバー
ウィメンズは肘の切り替えしが配色のアクセントになっていて、ウインドシェルに当たるボディ部分は濃いめの青色。シティランからそのままトレイルに繰りだせる、機能的かつスタイリッシュなデザインになっています。
深めのフロントジッパーで着脱しやすく、フィット感があります。

裾はリブ仕様なので強風でもバタつきがありません。
3月中旬のこの日の最高気温は4~5度。海辺で風があたる場所は寒く感じたので、薄手の長袖を中に着て走るとちょうど良い感覚でした。

○エンドレス・ランショーツ
ウィメンズのショートタイツは、メンズと違い、ストレッチする中厚手生地のシンプルな作り。
両サイドにはメンズと同じく大きめのポケットがあります。
サポートタイツのような締め付け感はなく、気持ちよくフィットして履いている感覚がないほど。
この上に常時ストライダープロパンツを履いて走っていました。

○ストライダー・プロパンツ
とにかく履き心地がサラサラして気持ちよく、速乾性バツグン。汗をかいても肌に張りつきずらく、ストレッチのある生地なので上りでもつっぱらず足上げがスムーズにできました。
またテーパードシルエットになっているので裾がバタつかず足さばきしやすい。
それなのに、ふくらはぎのスナップボタンを外せばシューズを履いたまま、立ったままでも脱ぎ履きができる。
何ひとつ不満なところは見つからず、今回のHEKの中では一番のお気に入りになりました。
○ウィメンズ・ストームレーサージャケット

トレランザックの上から着る想定なので、通常のサイズよりゆったり厚みがあります。
中のザックにアクセスしやすいように止水ジッパーが首元から「ハ」の字に配置されています。
一見プルオーバーかと思いきや、右サイドが全開するので着やすく、また右ファスナーの裾には深いスリットになっているので、股関節の動きを邪魔しない作りになっていると思いました。

従来のh2noは裏地がぺたついて「汗をかくと張り付く」ものでしたが、新しいh2noは蒸れにくくインナーとも干渉せず着脱しやすくなっています。

先日のナイトトレイルで約50km縦走した際にも今回のHEKウエアを一式使用させていただきました。
夜21時から翌10時頃まで約10時間強の行動時間。
日中の気温は最高16度ほどで暖かい日でしたが、真夜中は立ち止まるとすぐに寒くなるくらい。
しばらくストームレーサージャケットを着ながら行動し、翌日太陽が昇ると気温は上がり、プロ・プルオーバー1枚でちょうど良い程でした。
それでも風があったので、ストライダープロパンツは行動中1度も脱がず行動していましたが、厚さを感じることなく、また夜中に足が寒くなる感覚もなくちょうど良いレイヤリングアイテムでした。
↑10時間行動中は基本この組み合わせ
標高の高いエリアでのトレイルランを想定開発されたHEK。
本州の3,000m級の山に相当する北海道の大雪山などの山には夏場も活躍するウエア。
北海道の山を駆け回るトレイルランナーにおすすめです。
昨今の世界事情では人が密集するイベントが軒並みに中止または延期となっており、先の見えない状況に辟易している方が多いと思います。こんな時の山遊びとして、近年欧米のトップアスリートを中心に広まりつつある「FKT」(Fastest Known Time)を仲間と初めてみるのもいいのでは?
FKTとは、ある特定のトレイルコースでの最速レコードを競うというアクティビティ。同日・同条件で順位を競うトレイルレースとは異なり、好きなタイミングで何度でも挑戦し自己記録更新も目指せるという面白さがあります。スマホのGPSアプリでもこんな機能がありますね^^ あせらず、今だからできることを考えて、楽しんでトレーニングしましょう!!
北大店 ほり
