北大店1Fウェア売り場あさきです。
先日、ずっと厳冬期に行ってみたかった
十勝連峰のオプタテシケ山に行ってきました。
【オプタテシケ山】
十勝連峰最北の北海道上川郡美瑛町と新得町の境界に位置する標高2,013mの山
~今回の注目ポイント~
・快晴無風。あたり一面見渡せる絶景
・『The North Face SUMMITシリーズ』より最新レイヤリング
~レイヤリング紹介~
ベースレイヤー:THE NORTH FACE 『Expedition Dry Dot Zip High』
(画面下スカイブルーカラー)
ミッドレイヤー:THE NORTH FACE 『Expedition Grid Fleece Hoodie』
(画面上ネイビーカラー)
ハードシェルジャケット:THE NORTH FACE 『Hybrid SheerIce JKT』
ハードシェルパンツ:THE NORTH FACE 『Hybrid SheerIce Bib』
パンツ:Patagonia『ALTVIA ALPINE PANTS』
→※お気に入りのパンツなのでこちらはノースではありません。
商品機能の紹介は長くなるため最後に紹介いたしますので
まずは、本編をご覧ください。
~では、早速本編へ!!!~
20時に仕事を終えた私は、後輩の‘‘TOM君‘‘を拾ってスタート地点まで走らせます。
運転は、鹿さんに気を付けながら、居眠りに気を付けながら
エナジードリンク、ブラックコーヒーの
カフェインをたんまりにチャージして頑張りまっす!!
スタート地点は、新得町側で札幌市から車で約4時間
開始時刻の4時半に間に合うように着きたい!!
長い長い道のりを眠気と闘いながら踏ん張ります。
スタート地点には、今回ご一緒させて頂く、
僕の山の師‘‘SINさん‘‘と山仲間の‘‘KYAOさん‘‘が別車で、すでに到着して仮眠中でした。
今回の山は、計4人のパーティーです。
僕らも、出発に向けて少しばかり仮眠…zzz
4時起床
山の朝はいつも早い。
道中コンビニで買ったパンを寝ぼけながら魔法瓶に入ったコーヒーとともに食す。
車内の温度計は、氷点下14度
外に出ることを体が拒絶している
今回のルートを再確認するTOM君
林道除雪最終地点の駐車場から林道を3kmほど歩き
三股橋へ
尾根のとりつきまでひたすら林の中を行く。
ピークに立ちたい目標があったため
新得側から見て左のピーク直登尾根で標高を上げる計画。
そして最後は、爆裂沢の大斜面を豪快に滑る!!!
林道~尾根のとりつきまでは、帰りのためにルートを考えながらトレースを作る。
そのためには、地形読みを考えさせられる。
そこが難しくて面白い。
林道3kmのハイク中では、日もまだ出ていないため少し肌寒い シェルを脱がずに行動
少しばかり空が明るくなってきた時点で、シェルを脱ぎ、
ベースレイヤー、ミッドレイヤーで行動
この時点で特に暑いとか、寒いなど特に感じることもなく
暑くなる前に脱ぐ。という感じです。
今日の天気は、ほぼ無風
このまま、シェルを着て樹林帯を歩けば、暑くなるだろうという判断
林道3kmを終えると
なにやら、師匠がつぶやきだす。
「オプタテが赤く染まる」
僕は、ヤバい!!!
と思ってハイクスピードをギア全開のフル回転
待ってましたモルゲンロート
※モルゲンロート…朝日に山肌が照らされて山が赤く見える現象。ドイツ語
青春ドラマ最終回
的なBGMでも流れそうな感動シーン
きっと今頃、画面の外側では、エンドロールが流れてる頃
一眼レフ持ってこればよかった~~~~~~~ッと後悔
スマホのカメラだけでは伝わり切らないデスネ
ここから、尾根のとりつきまで、少しずつ傾斜が上がる
ようやくとりつきまでついたと思ったら、ここから山頂まで標高差約1000m
おそろしや、オプタテシケ山
傾斜が上がるとともに木の高さも低くなる
森林限界を超えて
我々のバックには、壮大な北海道の山々
おそらく日高山脈
北東の方角には、トムラウシ山がドーーン
石狩岳、二ぺソツ山がドーーーン!!
最高かよ
こちらのバックは、十勝連峰
この時点でもう大満喫な景色なのにあと標高差500m
まだまだ楽しませてくれるオプタテシケ
徐々にシールも効かなくなり
僕は、スキーアイゼンが無かったために
スキーをザックに装着して12本爪アイゼンでシートラーゲン
※シートラーゲン(シートラ)…スキーをザック装着して背負って登る事。ドイツ語。
ビンディングの重量がけっこうあったので
なかなか堪える、、、、
スキーアイゼン組は遥か向こうに
追い付かなくては!!!!!
だんだん暑さを感じてきて
初めてミッドレイヤーを脱ぎたくなった
このミッドレイヤーは、胸元のファスナーが長いために
換気がしやすい
※イメージ図
(写真は、札幌近郊の山にて撮影)
そこがいい感じなデザインだった事に感謝
とりあえず脱がなくて済んだ(前に追いつきたかったがために脱ぐ時間でロスしたくはなかった。)
若干背中のザックと肌の間には汗の濡れ感が広がる
再び雪質は変わり、シールにチェンジ。
こんなチェンジしている間にザックも下したためか、背中は再びドライに。
恐るべし、ベースレイヤーの速乾力。
前に追いついたころにはほぼ頂上
風も吹いてきたのでシェルを羽織り
ようやくつきました。
2013mの頂
十勝連峰と大雪山をつなぐこの山
北海道の中心にいる気分
山頂標識は、雪の底
夏にここに来た時は、天候も悪くて
こんなにも美しい景色が広がっているとは思わなかった。
(※写真は、去年の夏の終わりごろ)
もう、今年は、これを越える景色は現れないだろうと確信しました。
さて、ここからがアドナリン全開の爆裂沢滑走!!!
師匠から「よーーーし!!!いけーーー!!!」と喝
気合も全開
少しばかりの恐怖心を声で吹き飛ばし
楽しさに変える
もうお腹いっぱいです
この標高差
太ももパンパンですよ
思わず座り込みます。
後ろを振り返るとオプタテシケが大きくそびえ立つ
我々のトレースラインが斜面に深く刻まれました
後は、楽しくツリーラン♪
帰りの林道を頑張り
あとは、運転
トムラウシ温泉に浸かり
翌日仕事なので札幌まで眠気と戦います。
最高の一日となりました。
~レイヤリング紹介<機能編>~
ベースレイヤー:THE NORTH FACE
『Expedition Dry Dot Zip High』 ・2枚で一組だった疎水性レイヤーの機能を1着に集約させたもの。一見、1枚に見える素材はダブルフェイス構造になっており、疎水性と吸汗速乾を両立させた点が最大の特長です。
・肌側の生地は、糸の段階から撥水加工を施したポリエステルニットで、これがPP素材と同じ役割を果たします。肌側の生地を素通りした汗は表面生地に吸収拡散され、速乾を促します。ドット部分で点接結している表地と裏地はまるで2枚の生地のように離れているため、肌面はドライに、表面はより乾きやすくなっています。
・秋から冬、春までの汗冷えを防ぐベースレイヤーとして、または秋口や春のような比較的温暖な気候では、単体でも快適に着用できます。
【メーカー参照】
~使用感想~
ファイントラックの「ドライレイヤー」やミレーの「ドライナミックメッシュ」など各社様々なドライウェアを出しています。しかし、それらは、その上にもう一枚、速乾の素材のウェアを着ることによって効果が発揮される。それが、中にはストレスに感じる人もいるでしょう。それらを2枚1役で済ますことができる。3日間連続で着たこともありましたが、においも気にならず。ストレスフリーで速乾性は抜群なので、レイヤリングでいちいち止まって脱ぎ着をする時間が短縮される。冬は、1枚だと寒いです。通気する軽量で速乾性の高いのミッドレイヤーとの組み合わせで常に動き続けるためのレイヤリングが完成。
ミッドレイヤー:THE NORTH FACE 『Expedition Grid Fleece Hoodie』
・グリッド状のテクニカルフリース素材を使ったハーフジップスタイルのフーディ。比較的運動強度の高いアクティビストに長く愛用されてきた一番の理由は、体の動きを損わないフィット感と、優れた温度調整機能にあります。
・ストレッチ性の高い生地は体によくフィットし、クライミングのどんなムーブでもストレスを感じさせません。吸汗性に優れたグリッド状の裏地には適度な保温力があり、同時に蒸れを防ぐ通気性も備えています。それでも暑くなったときはみぞおち近くまで大きく開口するフロントファスナーを開けば、一気に冷気を取り入れてクールダウンできます。逆に寒いときは、顎の髙さまであるファスナーを締めれば首回りをしっかりカバーし、温まった体の熱を逃がしません。さらにフードを被れば、バラクラバのように顔の周囲と頭部全体をサポート。ヘルメットにもしっかりフィットします。
・今回、新たに採用されたのは8本の突起を持つ特殊なポリエステル中空糸で編んだ素材です。肌側はかさ高があって毛足の長いグリッド状に、表側はレイヤリングしやすいフラット面に仕上げ、擦れにも対応しています。毛足が長いことで保温性はアップしつつ、突起のある中空糸が優れた速乾性を発揮。中空構造の糸だから同直径のポリエステル繊維の約半分の重量で収まり、着心地もよりソフトになっています。
【メーカー参照】
~使用感想~
これは、秋の外岩や十勝連峰縦走でも大活躍した。軽量で通気性が良いわりに、保温性もそこまで落ちない。何より、他のフリースとくらめてコンパクトな点が、ザックの中をかさばらせない。風が吹けば、バラクラバがあってよかったと思ったことも何度もある。ファスナーが長いために換気も十分にできる。しかも、乾きがかなり良い。今では、欠かせない山アイテム。冬は、止まっているとやはり寒くはなるので、常に動き続けたい人向け。
ハードシェルジャケット:THE NORTH FACE 『Hybrid SheerIce JKT』
ハードシェルパンツ:THE NORTH FACE 『Hybrid SheerIce Bib』
・メイン素材には軽量性とプロテクション性、しなやかさを兼ね備えた30デニールのゴアテックスプロ。ジャケットのフードと肩周り、上腕の外側と、ビブのヒップと膝回りには40デニールのストレッチゴアテックスプロ。プロテクション性を全面に備えつつ、可動域にストレッチ素材を採用することで、アックスを振るうクライミングや、深いラッセルでの足上げでのストレスを軽減してくれます。
・ジャケットではヘルメットの動きに追随してくれるフードや、使いやすく効果的に配置されたベンチレーター、グローブとの相性のいいカフ。
・ビブでは小物の収まりのいいメッシュポケット、バックルで取り外せるショルダーベルト、トイレに便利なレインボーファスナー、オーバーゲイターの必要性がないインナーゲイター付きの裾部など、完成度の高い細部の作りは、長年の山岳ウエア作りで培ってきた技術と、クライマーやガイドからの現場感あふれたフィードバックが生かされています。【メーカー参照】
~使用感想~
ジャケット…何より最初に羽織った時、軽いなという印象が大きかった。肩回りのストレッチ性は、アイスクライミングで大活躍。ゴアテックスならではのパリパリ感や突っ張る感じをなくして、よりストレスのない動きを実現。
ビブパンツ…胸ポケットは、ハイクの時の小物の出し入れに大活躍。背中面は、ドット上の通気の良い作りになっているため、ザックと背中の蒸れ感を最小限にしてくれる。腰回りもフィット感を調節することができるので、レイヤリングによって調節可能。足回りは、アルパインむけのため細身。スキー靴を履く際は、合わせてから購入してください。
理想の服装は、常にドライな体を保ち、風が吹けば保温性も保ち、なるべく脱ぎ着しないレイヤリング。そんな理想を求めてウェアをセレクトしています。人によって、山登りのペースは違いますし、天気・気温・季節によっても服装はまったく異なります。
ご自身の山登りのスタイルによってレイヤリングは全然変わってきます。
自分は、汗っかき体質なのか、どこの山のフィールドで遊んでいるのか、などなど、みなさんのたくさんの山の経験とともに一人一人に合ったレイヤリング法を一緒に追求していきたいと思いますので、ぜひ店頭まで足をお運びください。
北大店 ウェア売り場 あさき