5月11日 春の大雪山をスキー縦走してきました。
メンバーは白石店の泉と2人朝8時、黒岳ロープウェイの始発便に乗り、一気に1300mまで標高を上げます。
5月9日〜31日まで黒岳のリフトは運休中ですが、
ロープウェイは営業中!!
この時期に雪のある標高から歩き出せるのは本当にありがたいです。
この日の上川町の最高気温は23℃。
絶好の春スキー日和です。
黒岳はまだまだ雪がたっぷりです。
急勾配の斜面をスキークランポンとシールでグイグイ登ります。
およそ2時間で黒岳の山頂へ。
山頂まで登ると大雪山のお鉢平周辺の山々が一望できます。
のんびりしたいところですが、まだまだ先は長いので先を急ぎます。
黒岳石室近くまでスキーを担いで歩き、
そこから赤石川を目指して滑走⛷
メローな斜面が楽しいのは春ならではです。
まだ雪の下に隠れている赤石川を渡り、雪を繋ぎながら北海岳を目指し、
山頂直下から白雲岳へ向かってもう一本。
白雲岳の手前に広がるのは北海平。
風が吹き抜ける風衝地なので、厳冬期でも積雪が浅い場所です。
割と遠くまで雪を繋ぐことができたのはラッキーでした。
雪の斜面を直登して白雲岳の山頂についたのは14時ごろでした。
山頂標識のバックには真っ白な旭岳。

白雲岳まで来ると遠くにトムラウシ山が。
その右奥には十勝岳連邦が連なっています。
まさに北海道の屋根、どこまでも歩いて行きたくなりますね。
頂上から白雲岳の火口へ目がけて滑る泉。

火口では、永久凍土が作る構造土に雪解け水が溜まっていました。冬を越した紅葉なのでしょう、水の中で赤が鮮やかです。
白雲岳から滑るのは白雲岳避難小屋へまっすぐ滑るライン。
トムラウシをバックに滑るのは最高の贅沢です。
雪も緩んで気持ちの良い一本でした。
本日最後の登りはトムラウシと白雲岳避難小屋をバックに


登る我々をじっと見るキタキツネ
可愛いですが人間慣れしているようにも見えたので、
夏のテントやバックパックの管理は注意が必要です。油断すれば荷物を荒らされてしまうかもしれません。お互いのために、程よい距離感を大切に。
最後に目指すのは東岳。
小泉岳の東側の2067mのピークです。
時間が押しているので、山頂は踏まずに斜面を目指します。
滑り出しの沢筋は雪解け水が流れており、春を感じます。

東岳からは標高差500mの急斜面です。日暮れ間近の時間で雪面は硬いので、慎重な滑りで。
下の方は良い感じの緩み具合!!

斜面を滑り切ってパシャリ📸
春スキー名物の渡渉。他にも何箇所が渡るところがありました。僕は無傷でしたが、泉はブーツが浸水(笑)


最後は雪の無い林道を歩き、国道に出たのは20時前。〆は層雲峡まで12Kmのサイクリング🚴 やり切った1日でした!!


去年は春の大雪山を夜中から歩き滑り、その様子を2回に分けてご紹介させていただきました。
↓以下はそのリンクになります 裾合平周遊 夜明けまで裾合平周遊 滑走編
今年はロープウェイスタートで標高を稼いで、
大雪山の奥地へと踏み込んでみました。
雪山を自分のラインで滑り移動する、スキーの旅。
冬に鍛えた滑走技術や地形読みの勘、体力をフル動員して
今年も大満喫でした。
北大店 双樹