こんにちは!
白石店登山コーナーの外崎です。
9月25日(日)に行われた増毛山道トレッキングガイドツアーに参加してきました。
お客様5名と秀岳荘スタッフ3名(白石店中川、外崎、北大店浅木)で、
増毛山道の会の4名の方々が来られて、山道の歴史などを教えていただきながら、ガイドしていただきました。

まず、早朝に岩尾温泉に集合し、出発前に1日の流れについてご説明いただきました。
増毛山道は、増毛と浜益の間を行き来するための生活道路として使われていたものを
増毛山道の会の方々が復活させたそうです。
ルートは別苅から幌までの道と、途中で岩尾に抜けるルートがあります。

今回は、別苅から車で循環林道南交点まで移動し、
今日はここから出発して10㎞を歩きます!

増毛山道は人も馬も歩けるように作られた道で、天候の悪い日でも歩けるように風や雨が防げるような構造になっているそうです。
確かに風を感じることはありませんでした。雨は降っていなかったので、わかりませんが、木が覆いかぶさっているので、きっと雨もある程度防げるのではないかと思います。

歩いていくと、木の長い柱が道に横たわっていました。
ここで立ち止まり、山の会の方が解説をしてくださいました。
古い電信線の電柱だそうです。(電信線というのは電話線ではなく、電報をやりとりするものだそうです。)
本来は町中にある電柱のように立っていたものが雪崩などで倒れてしまったそうです。
要所要所で立ち止まって、解説をしていただきました。
すごくお話がおもしろいので、どのポイントも聞き入ってしまいました。

天候が悪いときにも通れるように、風や雨を防ぐことを優先して作られた道なので、景色はあまり見えません。
ただ、数少ないビューポイントもあります。やっぱりきれいな景色が見えると癒されます!

また歩いていくと、水準点がありました。
三角点は登山で頂上に行くと、よく見かけますが、初めて水準点を見ることができました。
水準点は標高の基準になる点で、真ん中に水準点があって、まわりに保護する石が4つあるそうです。
すごく重いので、設置するのは非常に大変な作業とのことでした。

こんな門のような木がありました。
自然が作った造形美!!
通れるか、通れないかは日頃の行いしだい(笑)

そして、武好駅逓に到着です!こちらは以前は建物があって、増毛方面の方と浜益方面の方がここに向かって歩いてきて、郵便物を交換していたそうです。
昭和16年に廃止になったそうですが、その後北大山岳部がここを拠点として山を登っていたこともあるそうです。

もう少し進んでいくと、増毛山道の会の方々が「増毛山道の桃源郷」と呼んでいるところがあり、ランチタイム!
別の増毛山道の会のスタッフの方が地元のフルーツを差し入れで運んできて下さいました!!
めちゃくちゃおいしかったです。疲れた体にしみますね~

ランチタイム後ももうひとがんばり!歩きます。
少し歩いて行くと、「増毛山道のマザーツリー」と呼ばれる立派な木がありました。

今日のトレッキングツアーもあと少し!
増毛山道にはこのように番号が書いてある看板が160mおきに設置されています。
この看板はB99なので、別苅スタートから99番目の看板という意味で、別苅はB、岩尾はI、幌はHの頭文字と通し番号が1~100までついています。
なので、100のゴールまであと少し。
そして、みなさん無事にゴール!!おつかれさまでした。
歴史を解説していただきながら歩いたことで、いつものトレッキングとは一味違った楽しいツアーでした。
増毛山道の歴史を通じて、この地域の歴史や北海道の歴史にも触れられた気がします。
増毛山道は一般開放されていない場所ですので、増毛山道の会にお問い合わせいただき、ガイドツアーに参加されると歩くことができます。
ご希望の方は以下の増毛山道の会までお問い合わせください。
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増毛山道の会事務局
留萌市港町3丁目60-1 TEL0164-56-0003
(午前10時~午後3時)
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増毛山道がいろいろな方に歩いていただき、これから先もずっとこの道が残っていくことを願っています!!
ぜひ、みなさんも増毛山道を歩いてみてください!!
秀岳荘白石店
外崎