北大店あさきです。
11月28日
今回の舞台は、上ホロカメットク山。
通称カミホロ
夏は、富良野岳~十勝岳の中間地点に位置して、避難小屋もあるので泊りで利用したこともある方がいる事でしょう。
頂上から安政火口方面を眺めると反り立つ崖があります。これが「カミホロ正面壁」。
(2022.11.15北西稜から撮影 奥が正面壁)
左手の上富良野岳から降る尾根上のには、魔物が住むような「八ツ手岩」、
その奥にはバケモノが住んでいそうな「化物岩」がそびえ立ちます。
(2022.11.15撮影 化け物岩)
冬には、これらの見るからに崩れそうな崖もキュッと凍り付き登攀スタイルで登ることが可能になります。
今回の登攀は、「八ツ手岩」を目指します。
(2022.11.15撮影 右が八ツ手岩)
メンバー:北大店あさき、双樹さん、白石店泉さんの3人
朝 6時半 集合
ギアのセレクト中、とにかく初めてトライするルートなので抜かりなく装備
陵雲閣の天候は、微風ですがガスが濃く、多少の雪も降っていました
ちょうど2週間前に来たときとは、雪の付きもあって冬山らしくなってきました。
昼には悪天候になる予報。
ギアをセレクトしていざ出発
安政火口に着いた頃には、どんどん風が強くなり、視界も100mくらい
ここのエリアは、11月でも過去に大規模な雪崩も発生しているため常に漂う緊張感
ここからスノーシューをデポして、八ツ手岩の尾根沿いをとりつきまでアイゼン歩きです
標高を上げるたびに強くなる風。バラクラバが無いと一瞬で凍傷になります。
夢は、おヒゲにツララヲ作る事
メガネが凍り付いてさらに悪くなる視界。
もはや10mも見えなくなりました。
とりつきまでの尾根沿いは、まだ雪が少ないのかある歩くたびに埋まりアプローチがうまくいかない。
とりつきまであと標高50mアップ地点でリーダー双樹さんより撤退の判断
昼からの悪天候、初めてのルート、視界不良 賢明な判断でした。
これがカミホロかぁ!と思いながら八ツ手岩に背を向けます
降って、ビーコントレーニングor引き上げのロープワークをしようと、
今日来て無駄のない山にすることにプラン変更。
来る途中で目星をつけていた安政火口にあったミニ氷瀑でトレーニング開始
この瞬間、地味にアイスクライミングもシーズンイン
念のため懸垂下降で降りたのに氷瀑は予想以上のミニサイズ
でも楽しい
次は、引き上げトレーニング
双樹さんが奈落の底に墜落!!(想定)
3分の1の力で引き上げるシステムを構築する
これは、実際に山で起こりうる大切なトレーニング
実際にリアルな現場でできるのはかなりの経験値
冬が始まります!
今シーズンも安全に楽しみましょう!!
(冬の始まりを物語る双樹氏)
~今回の山行の商品紹介コーナー~
Teton Bros.より冬山フリースパンツ紹介
「GRAPHENE PANT」
今回の山行では、パンツは下着の上にコレとオーバーパンツ
つまりオーバーパンツの下は、これ1枚
触るとこの薄さ大丈夫かなぁなんて少しばかり心配になる厚み
ところで商品名のグラフェンって何だろうか
実はノーベル物理学賞でも話題となった革新的な素材の事なんです
特徴は、
強度の強さ・薄さ・熱伝導性の良さ
強度の強さに加えて熱伝導性が優れている点は、もはや物質最強クラス
それが応用されて作られているのです。
メーカー説明によると、
遠赤外線効果もあり、低温時には保温。高温時にはクーリング効果をもたらしてくれるらしい
加えて、防菌防臭効果もあるとか!
シルエットもすっきりしていて、ストレッチ性もあり足さばきが楽。
行動時も、暖かい割にオーバーヒートしない。とにかくちょうどいい温度を保ってくれていました。
余計な部分が無いために、靴やオーバーズボンと干渉せずにストレスのないパンツ
理想的なパンツです。
今後は、厳冬期に突入してさらに気温が下がります。
どれだけこのパンツで挑めるのか楽しみです。
北大店ウェア売り場 あさき
炭素原子がハチの巣のような六角形に結びついている原子1個分の厚さのシートをグラフェンといいます。引っ張った時に世界一強く(破れない)、熱を伝える速さも世界一と言われています。今後の活躍が期待されている材料です。
炭素原子がハチの巣のような六角形に結びついている原子1個分の厚さのシートをグラフェンといいます。引っ張った時に世界一強く(破れない)、熱を伝える速さも世界一と言われています。今後の活躍が期待されている材料です。