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1月23日、3月5日に羊蹄山で発生した雪崩事故にて
亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りいたします。
リスクをなるべく減らす登山・アウトドア活動について、
考え続ける私たちでありたいと思います。
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20代の時に、山スキーやってみたいぞ!
道具が技術を補完してくれるらしいぞ!と、
秀岳荘北大店で、スキー、ストック、靴を購入。
購入したまま、大した経験を積む機会もないまま、
アラフィフになっちゃった、工場星野です。
ブランクをさらに長いブランクにすることも選択の一つだけれど、
「一緒に行こう!」と言ってくれる人がいるなら、
やってみたい!と、
2023年3月1日、羊蹄山 神社の沢へ、
BCスキーに出かけてきました。
9:20 登山開始!羊蹄山、遥か・・・
スタート時、一人が雪崩トランシーバーを受信モードにし、
他の全員は送信モードにします。受信モードのトランシーバーに近づくと、
ピー音が出るか、チェックします。
・・・あら、電源の入れ方を間違えている人がいる・・・
うっかりをチェックして、山に入ります。
受信モードのトランシーバーも、送信に切り替えて、チェックして。
下山して、車に乗り込むその時まで、
雪崩トランシーバーは、送信オン!のままです。
最初はほとんど平坦地を、そして徐々に傾斜がきつくなっていきます。
スキーの人はシールをはいて、スノーボードの人はスノーシューをはいて。
列になったときに、後ろの人に頭の上の枝のことなど、伝えてあげるのが
マナーだとは思いますが、圧倒的な高さのスノーボード・・・
スキーの人には推し量れない高さです。
なぜ、ギアを買ったのにブランクになってしまったのか。
それは、最初の壁を越えられなかったから。
一人ではできない活動だから。
一緒にやれそうだった仲間にも、他の人生があったから。
仲間を作るには、本気でやらないといけないような気がしたから。
人生を振り返りつつ、歩を進めます。
「予想していたより、うまい!」と褒められ、
おだてられて1000m地点まで。
途中から、「この雪質で、この傾斜で、私は滑り降りられるのか?」
ということを
息をきらした思考力の低下した頭でぼんやりと考えます。
・・・考えてはいたんです。
まぁ、管理されたスキー場ならば、格好よくは滑れなくても
転ばずに行けるでしょうね。でも、どうなんでしょうね・・・と。
あれ?これは斜度30度くらいですかね?
スキー場でいう、上級者コースですかね。
雪崩の起こりやすいとされる35度から40度よりは、
なだらかな気もします。
登った疲労感と降りる緊張感で、私はドキドキが止まりませんが、みんな、滑り降りる準備を整え、順番に滑っていきます。
・・・これは、大変なことになっている気がする!
いよいよ、私も滑らないといけない順番に!行くか!
・・・まっすぐ斜めに降りるのも、おかしいぞ?どうやって曲がるんだっけ?と、思う間もなく転倒!
転倒により方向を変え、再び滑り出すも転倒!
先輩方に、荷物も持ってもらい、「転んで自分で立ち上がったら脚をひねるから、そのまま待っていなさい。」と、完全にフォローしてもらい、
斜滑降→キックターン→斜滑降
で、14:00 無事、どこも痛くなく下山。 下山予定時刻に下山。皆様、ありがとうございました。
「人数がいるから、何とでもなるよ!」「これに懲りずにまた行こうね!」先輩たちの言葉が身に沁みます。
「連れて行ってもらう」から「一緒に楽しむ」までは、まだまだずいぶんかかりそうだけれど羊蹄山から見えた景色はとてもきれいでした。
外に出なければリスクはないが、経験も積めないから、練習して、教えてもらって、勉強して、一緒に楽しめる私になりたいです。
工場 星野