パタゴニア紀行①概要
2023年 05月 05日
白石店ウェア売り場の宮崎と、登山売り場の小山田です。
2023年1月22日から2月13日までパタゴニア地方を訪ねてきました。
“パタゴニア”“patagonia”
皆さんきっと一度は聞いた事がある言葉でしょう。
登山用品のブランド名として有名ですよね。
地名であることをご存じの方も多いと思います。
では実際、地球上でどの辺の地域なのかご存じでしょうか?
パタゴニア地方は南米のアルゼンチンとチリに跨る地方で、
北部パタゴニアや、南部パタゴニアと分けて呼ばれたりもします。
今回私たちは南部パタゴニアの方の、
ブランド名“パタゴニア”のロゴのもとになった山並みがあるアルゼンチン側の麓と、
チリ側にあるパイネ国立公園をトレッキングしてきました。
<おおまかな旅程>
1/22-1/25北海道→アルゼンチンへ移動
1/26-2/2アルゼンチンのエルチャルテンに滞在
2/2-2/4アルゼンチンのカラファテに滞在
2/4アルゼンチン→チリへ移動
2/5-2/8パイネ国立公園滞在
2/9チリの首都サンティアゴへ移動
2/10サンティアゴ観光
2/11-2/13チリ→パリ経由→日本へ移動
全23日間の行程で
主なトレッキングの日数~8日(1/28、1/30-2/1、2/5-2/8)
飛行機に乗った日数~8日(行きに4便、チリ国内移動で1便、帰りに3便)
千歳空港発着での往復飛行時間は約67時間
<メンバー>
全員で12名
年齢は三十代から六十代
男女各6名ずつ
この旅の企画者は、元秀岳荘店員のAbさん
メンバーはAbさんの友人や秀岳荘に縁のある方々などで構成されています。
この旅に参加すると決まってから初めて知り合ったメンバーもいます。
事前に何度か顔合わせやオンラインミーティングを開きました。
秀岳荘店員としては白石店ウェア売り場の宮崎と、
白石店登山売り場の小山田が参加しました。
事前ミーティングの様子↓
<費用>
航空券代&宿泊費で約43万円。
航空費などを団体割引で予約できている為に、通常よりも価格を抑えられています。
他に現地でタクシー代などの交通費や食費、お小遣いが必要。
<通貨>
クレジットカードの他に、現金はアメリカドルを持っていきました。
アルゼンチンやチリ国内でアメリカドルから現地通貨へ換金します。
今回と同じようなコースを以前訪れたことのあるAbさんによると
10万円分(約700アメリカドル)くらい必要になるということだったので、
宮崎は1000アメリカドル(換金した時点でのレートは1ドル135.38円)を持っていきました。帰国後計算してみると現地では655ドル使っていたので、現金はこれで充分足りました。
全員で行動する時の食費や交通費などは、全員から同じ金額を集めて共同財布を作り、そこから支払いをしました。残金が少なくなったらその都度出し合って補充しました。
アルゼンチンでの換金は公式為替レートの他に『ブルーレート』と呼ばれる独特な為替レートがあり、1アメリカドル=約350アルゼンチンペソで換金しました。詳しくお知りになりたい方は“アルゼンチンブルーレート”で検索してください。
チリでは銀行で換金するか、空港でアメリカドルで支払った後のお釣りとしてもらうことで、チリペソを手に入れました。
<水>
浄水器は必要ありませんでした。
アルゼンチンもチリも水道水をそのまま飲めます。
アルゼンチンのキャンプ場でも近くを流れている川の水をそのまま飲めます。
チリのキャンプ場でも炊事場の蛇口から出てくる水も小川の水も、そのまま飲んでも問題ありませんでした。
<気候・服・洗濯>
トレッキング中は北海道大雪山の夏山くらいの温度(最低2℃前後~最高20℃前後/肌寒い~過ごしやすい)、ブエノスアイレスやサンティアゴは30℃超の気温でした。半袖も長袖も必要、薄いフリースやダウンの上下もあった方が良いです。意外と飛行機や長距離バスの中も寒いです。
さらに風が強い日が多く、ウインドブレーカーが欠かせませんでした。
日差しも強く、帽子とサングラスも必須。風で飛んでくる砂埃対策にもなります。
洗濯はアパートで手洗いするメンバーもいましたし、私はLaundryショップへ持って行って洗ってもらいました。
<靴>
トレイルが整備されていて歩き易いのでしっかりした登山靴は必要なく、軽登山用の登山靴やトレランシューズで十分です。ただ今回は天気に恵まれた為状態の安定したトレイルを歩けたのですが、雨が降った場合などはどのような状態になるか分かりません。
サンダルはあった方が良いです。飛行機、ホテル、アパートの中やキャンプ場など色んな場所で使えました。
<荷物>
メンバー全員が
・60L~100Lくらい入るホイール付ボストンバッグやスーツケース一つ
・30L~60Lくらいの登山用リュック一つ
・身の回りの物が入る大きさのサコッシュのような肩掛けポーチなど一つ
を持って行きました。
他にはアタックザックのような小さめのパッカブルリュック、大きめのトートバッグもあると大変便利。
<通信環境>
全ての空港、ホテル、アパートと、ほとんどのレストランは無料でWiFiを提供していました。
屋外では出発前に日本で購入しておいたプリペイドSIMを使って通信を試みましたが、設定がうまくいかなかったり、町から離れてトレッキングをしている時などは繋がらないことが多くありました。
それとWhatsAppというアプリを使えるようにしておけば、タクシーやラフティングの予約がもっとスムーズにできたと思います。WhatsAppは日本ではまだあまり使われていないアプリですが、海外では広く使われているLINEのようなアプリです。WhatsAppの電話番号を聞かれる場面が頻繁にあり、その都度困りました。
<言葉>
主な滞在先のアルゼンチンとチリはスペイン語。
行きの飛行機の乗り換えで滞在したフランスはフランス語。
基本的にすべての空港、ホテル、アパートやキャンプ場の受付などでは英語が通じます。
アウトドア用品のレンタルショップ、土産物屋やレストランなどの観光客を相手にしているお店でも英語を理解できる店員さんがいることが多かったです。
翻訳機のポケトークは大きめの町の中心部なら通じましたが、
七泊滞在したアルゼンチンのエルチャルテンではほぼ使えませんでした。
<担当>
今回全メンバーにそれぞれ役割が決まっていました。
例えば
・持ち物リストを作る係
・現地の観光場所を調べる係
・各国のコロナ対策状況を調べる係
・旅行保険について調べる係
・現地で作る日本食を決め、日本から持っていく食料や現地で購入する食材を決める係
・現地での支払い係
などです。
私と小山田は
空港、バス停、宿泊先の間の効率的な移動の仕方を事前に調べて地図などを作成し、
現地ではその移動に必要なタクシーなどを手配する係でした。
私たちは旅の途中途中でこのミッションをこなすことになりますが、言葉の壁や現地のローカルルールなどに手こずることになります。
今回のパタゴニア紀行ブログは全10回に分けてお送りします。
① 概要
② 日本→パリ経由→アルゼンチン・エルチャルテンへ
③ エルチャルテンEl Chalten前半
④ エルチャルテンEl Chalten後半
⑤ カラファテEl Calafate観光→チリChile入国
⑥ パイネ国立公園“W”トレイル一日目グレイ湖Lago Grey
⑦ パイネ国立公園“W”トレイル二日目Mirador Britanico
⑧ パイネ国立公園“W”トレイル三日目ノルデンンフェールド湖Lago Nordenskjold
⑨ パイネ国立公園“W”トレイル四日目トーレス・デル・パイネ Torres del Paine
⑩ チリ・プンタアレーナス、サンティアゴ観光→帰国
日本の真裏、なかなか行けない南米パタゴニアで私たちが経験してきたことを、膨大な写真と文章でシェア致します。この地域の魅力を少しでも味わっていただけたら幸いです。お時間のある時にゆっくりご覧ください。
特にトレッキング情報に興味のある方は、③④⑥⑦⑧⑨をチェックしてください。
⑩ の最後に<美味しかった食べ物><持って行って便利だったアイテム><困ったこと>を記載しています。
白石店ウェア売り場宮崎、白石店登山売り場小山田(①は主に宮崎が記述)