パタゴニア紀行⑥パイネ国立公園“W”トレイル一日目グレイ湖Lago Grey
2023年 05月 05日

2/5
プエルト・ナタレスのアパート
→アマルガ湖 Laguna Amarga入園口(大型タクシー)
→プデートPudeto (大型タクシー)[地図のオレンジ色の点線の陸上]
→パイネグランデ Paine Grande キャンプ場 (船) [地図のオレンジ色の点線の湖上]
“W”トレイル一日目 [地図の黄色の点線トレッキング]
距離約14㎞ 標高差350m程

<パイネ国立公園 Parque National Torres del Paine >
チリ・パタゴニアを代表する国立公園。プエルト・ナタレスの北約120㎞に位置。大阪府よりもやや小さい面積。
公園内入るには入園料が必要でさらに公園内のキャンプ場も事前の予約が必ず必要となります。その分、キャンプ場はしっかりと管理され、ルートの整備もされています。アルゼンチンのエル・チェルテン側と比べるとしっかりした準備と装備でトレッキングに来ている人が多い印象を受けました。
特徴的な3,000m近い岩峰群が特徴。高い山の頂上を雲の塊がすごいスピードで流れている…まるでラピュタの世界。どうしてこんなお山ができたんだろう…なんてきれいな湖だろう…と、どれほど眺めていても飽きない景色。
三泊四日の滞在中、私たちは体力や予約が取れたキャンプ場に応じて三つの班(A班、B班、C班それぞれ四人ずつ)に分かれて行動をしました。各班で利用するキャンプ場や歩くトレイルが違うため、スタートした後は基本的にはゴールまで他の班のメンバーには会えないことになります。
宮崎と小山田はB班。リーダーはMshkさん、他にHrさん。

<“W”トレイル>
B班は“W”トレイルを歩きます。パイネ国立公園の南側を歩くコースです。トーレ・デル・パイネ、クエノス・デル・パイネ、パイネ・グランデ山とパイネ国立公園を代表する峰々を間近に見ることが出来る人気のルートで、2泊から3泊で歩くことが出来ます。
他にはぐるっと一周するO(オー)サーキットと呼ばれるコースもあり、Abさんは以前経験しています。多くのトレッカーはWトレイルを歩くそうですが、時々Oサーキットを巡るツアーに参加している人達にも会えて、話を聞くこともできました。
B班は
一泊目パイネグランデ Paine Grande キャンプ場
二泊目キャンプフランセス Campamento France
三泊目セントラルキャンプ場
2/5
4:45起床 外とても寒い
6:00事前に予約しておいた大型タクシーに12人乗る

まだ暗い中プエルト・ナタレスからパイネ国立公園を目指し北上。やがて明るくなるとパタゴニアらしい荒涼とした風景が広がる。
7:35アマルガ湖 Laguna Amarga入園口
途中下車して入園チケット提示



8:20プデート Pudeto着
一番乗りで船着き場に来たが、肝心の船にはまだ乗れず風の強い寒い中を待つ。やがて他のトレッカーもバスで続々到着。ようやく乗船開始となり遊覧船の様な船に乗り込む。




9:00-9:35 始発船でプデート→パイネグランデ Paine Grande キャンプ場へ移動
昨晩みんなで作った、この旅最後のおにぎり

ちょっと寒いけど船の外へ。流れる景色がきれい

下船

<パイネ・グランデキャンプ場>
その名の通り、パイネグランデ山が目の前に聳えるキャンプ場。各トレッキングルートの起点・終点となることから、多くのトレッカーでにぎわい設備も充実。
シャワー室はもちろん、食料品やアルコールが並ぶ売店、大きな建物には豪華でおいしいメニューがあるレストランも併設している。



同じ形のテントは常設テント

早めに到着したので囲いのある場所をキープ出来ました。
夜中風が強かったので、囲いがあるスペースを選んで良かったです。

キャンプ場の受付



10:55 B班でグレイ氷河へ出発
ここからは各班行動です。同じくこの日パイネグランデに宿泊するC班はキャンプ場周辺を歩くのでゆっくりお昼ご飯。
B班はグレイ氷河を見るためにサブザックに必要なものだけ詰めて一足先に出発です。
曇り、風強め、立ち枯れた木が多い





この辺りは乾燥していることから大規模な山火事が時々起こるらしく、その痕跡もところどころ見られました。どこか殺伐とした雰囲気が漂います。
パイネのトレイル上にも所々に案内板が立っていて分かりやすい

12:00 Laguna LosPatos







13:40 MiradorLago Grey 彼方には氷河


林の中を抜けるとトレイルはグレイ湖沿いなり、一気に展望が良くなりますが、
その分、風が強くなってきました。ちょっと天気もガスがかかって曇り気味。
右手にはパイネグランデ山(4つの山の総称です。)の荒々しい姿で迫り、頂上付近には強風に煽られたガスが渦を巻いています。
立っているのがやっとなくらいの強風



HrさんとMshkさんはここで引き返す
14:53 Rio Olguinの橋
向かい風の強風に手間取り時間を消費してしまった為、今日の目標地だったグレイ氷河の舌端にあるRefugio Greyまで行かずに引き返す。
面白い層の岩

強い風のせいで木もこんな姿になる

戻りは追い風で身体が押され自動的に走ってしまう。
時折身体が浮き上がるほどの突風も吹き、倒れたり転ばないように注意する。
休憩中に猛禽類が接近してきた

17:55キャンプ場着
建物の中にはBarなどもあります。

トイレの建物

売店にはお菓子や卵も売っている


夕食:アルファ米、味噌汁
炊事棟の中が賑やかだった


パイネ国立公園では山火事対策の観点からだと思いますが、火器の使用場所が制限されています。各キャンプ場には炊事棟がありそこでしか下記の使用は認められていません。ちなみに水場もちゃんとあります。(おそらく湧き水)アルゼンチンを含めて浄水器を使用していません。
炊事棟ではほかのトレッカーがどんな食事を作っているのかを見れるのも面白いところです。美味しそーだなとか、えー、そんなの食べるの?とかポテチ、いいな…等々。お客さんを連れたガイドさんも多く、その方たちの食事や振る舞いも参考になりました。
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