北大店あさきです。
前回に引き続きヒマラヤキャンプ第2弾
ヒマラヤキャンプについては前回のブログを参考にしてください
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今回の舞台は、
岐阜県が誇るクラッククライミングの聖地「瑞浪屏風岩」
国道を車で走っていると道路から見える
クライマーならそそられる岩塔
クライミングは岩を登ることでしょ?
ところでクラックとは何ぞや?
という方のためにちょこっと解説
クラックとは、岩の割れ目のことで
手や足、時には身体を岩の隙間に入れて、ねじ込んだりして
その隙間のサイズによって、試行錯誤するのです。
普通のクライミングとはまた違った難しさと面白さがあります。
また、基本的にボルトなどの支点も打ち込んでおらず
自分でカムやナッツといった道具を使いながら
支点をとって登ります。
慣れないと恐怖感がありますが、
岩を傷つけずに登るクリーンなクライミングでもあります。
専門的なギアや複雑な動き方をするので
一段階レベルアップしたようなクライミングが楽しめます。
そんなクラッククライミングですが、
今回、わたくし、なんと初体験
正直、クラックが登れなくても
ヒマラヤは登ることができると思います。
しかし、こういった総合的な力が極限の場面で役に立つときが来ると思っています。
まずは、全国各地に散らばる
ヒマラヤキャンプメンバーと合流
この日の岐阜県は、30度を超える真夏日
北海道から参戦した私は、若干バテ気味
ここの岩場は、北海道にはない奇妙な形をした岩がたくさん
都会に初めて来て、
高いビルを見上げるような好奇心旺盛な少年の気持ち
最初に登る課題は、
課題名:新人クラック グレード:5.9
前日、大雨が降ったこのエリアの日陰は、岩がまだ濡れています
前夜の名古屋セントレア空港
クラック経験者による
ジャミング講習
ジャミングとは、岩の隙間に手を突っ込んで
落ちないように変幻自在に形を変えるアレ
奥が深すぎる
人によって手の大きさは違うので
ジャミングも身体の動かし方も何通りもある
新人クラックスタートできるのか、、、
経験者も登りを見ていると
え、いけるかも!!と簡単に見えていたのに
いざ、手を隙間に決めるとそううまくいかない
おまけに傾斜があり、濡れていたためにズルズル滑る
1m進むのに30mくらい登ったような汗の量
ロープを張ってもらったにもかかわらず、
完敗でした。
ここまで敗北感を感じたのは久しぶりで、
結構落ち込みました。。。(笑)
後々聞いてみると、
ここは新人を懲らしめるための課題なんだとか、、、
経験者とクラックデビュー初日の人の手の違い
左:あさき 右:経験者
手の甲は、保護するためにテーピングをします
テーピングは毎回めんどくさい
手汗かきでテーピングは、すぐはがれる
そんな方は、ジャミンググローブというものもある
僕は、テーピングのやり方すらわからなかったため道具に課金
オーツンのジャミンググローブ
厚みがあってフリクションが少しばかりプラスされる気がする
サイズ感が重要(僕は、Mサイズが適正であるが在庫が無くて、
Lサイズを選ぶとやはり少し大きかったみたいで、手汗をかくと中でずれが生じる。
手の甲にもずれた跡が出てきた。これが結構痛い)
ちなみに、クライミングシューズは、
UNPARALLEL「エンゲージレースアップ」
これの良いところは、癖のないフィット感が売りで
マルチピッチなどで長時間はいていても足が痛くなりにくいのが売りです。
しかし、クラックのように岩の隙間につま先を入れてねじ込む
のような動きは逆で、かなり痛くなりました。
ちなみに、服装は、
ボロボロになってもいい服で行くのがオススメみたいです
それか、ものすごい耐久性に自信がある服
僕は、アークテリクスの服を着ていくと、
まず、最初に言われた一言が
『着替えの服ありませんか?』でした。笑
アークテリクス特に破れなかったので、耐久性◎でした、、
一安心、、
次は、課題名:エースをねらえ グレード:5.10b
この課題は、ちょても面白かったです。
傾斜は緩いが、ホールドは乏しいスラブを登り、
→指先が入るくらいの隙間(フィンガークラック)
→手のひらが入るくらいの隙間(ハンドクラック)
→身体が入るくらいの隙間(ワイドクラック)
狭いクラックから広いクラックに変化して、様々な種類の登り方をしました。
先ほどの課題でもそうですが、花崗岩の岩場は、とにかく痛い
クラックは、痛みとの戦いでもあった。
皮膚が巨大なやすりに削られているような感じ
普通のクライミングでは、足が痛くなるほど登ることはほとんどないが、
クラックは、足のつま先をねじ込むために、指先もめちゃめちゃ痛い
前腕は、大根おろしのように削られて無くなるかと思っていました。
何とかトップアウト
ほかのメンバーもトップアウト
上から他のメンバーの写真を撮っていたら
空にはばたく鳥と奇跡の共演
私は、この後、北海道に弾丸帰省しないといけなかったために
同じルートを再度トライ
前半は、すんなりいけましたが、
腕のパンプで後半はまさかのグダグダ状態
40分壁に張り付いていた模様
久々に疲労感MAXでした、、、
前腕攣って、仲間にほぐされます。笑
他の課題をトライ中のサキさん(2023年隊)
ロケーション抜群
ほんとに指で支えてる、、
痛いとか、辛いとか
弱音を吐いていた僕がとても情けなく感じます。
先輩の背中をみて精進していきたいと思います。
今後ともよろしくお願いします!
北大店 あさき