崕山モニター登山に参加させていただきました
2023年 07月 01日
『令和5年度崕山(きりぎしやま)自然保護モニター登山』に当選し、参加させていただきました。
北海道芦別市南部に位置する崕山は、一帯が自然豊かな地域として法令による保護の対象となっています。
1975年頃から崕山の荒廃が加速(崕山固有植物の盗掘、登山者数増による踏み込み等)、その危機に1999年芦別市をはじめ関係団体が集まり崕山自然保護協議会が設立されました。
同時に入山が規制され、以降、年数回開催される公募抽選式のモニター登山でしか崕山に立ち入ることはできません。(今年度は1回限り、6月に終了)
モニター登山は、荒廃した山の現状とその回復度合いを、参加者が確認するとともに自然環境保護の大切さを認識してもらうことを目的として開催されています。
芦別市のホームページ < 産業/雇用 < 林業のページに崕山について詳しく掲載されています。そちらを是非ご覧いただきたいと思います!
登山の様子です。
外来種植物の侵入を防ぎ、植生保護のためにルートは沢筋に設定されています。
ストックやスパイクつきの靴は禁止。長靴で登りました。
化石を含んでいそうです
登山道から見られるホテイアツモリ(環境省指定、国内希少野生動植物種)は1株だけでした。
山頂付近、高山植物が多く見られるような状況ではなく、引き続き保護していく必要があると感じました。
山頂から見た芦別岳方面
基本的なことではありますが、登山の適切な装備や事前準備は自分の身を守るためだけでなく、環境保護のためにも重要であることを改めて考えさせられました。
環境保護のためには一切の入山を禁止する選択肢もあったことと思います。そうではなく、多くのことを制限しながら公開していくことを選択されたこと、その労力ははかり知れません。崕山を大切に思うスタッフの方々の気持ちがとても伝わるモニター登山でした。大変貴重な機会をありがとうございました。
白石店 工場 加藤