白石店 泉&北大店 双樹です。
今回もまたハードな事をしてきました…
それは
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NISEKO EXPEDITION 2023
に選手として参加してきました!
NISEKO EXPEDITION
とはその名の通りニセコを舞台にした
アドベンチャーレース 自然の中に設置されたチェックポイントを経由し
地図とコンパスのみで自分たちでルートを決め
多種多様な種目をこなしながらゴールを目指します
種目の内容は
・ラン/トレッキング
・マウンテンバイク
・パックラフト
・オリエンテーリング
・沢登り
・クライミング
と本当に多岐に渡ります
コースクリエイターは
プロアドベンチャースチーム『Team East Wind』の
鬼軍曹こと田中正人さん 想定ゴールタイム36時間と長丁場なレースですが、
鬼炸裂!と断言していい程過酷なコースでした
というのも今回のレース、
チェックポイントを全て獲得し、
完全完走をしたチームはまさかの
0チーム!
さらに、
リタイヤもしくは失格とならずに
ゴールまで無事たどり着いたチームは
23チーム中7チームのみ!
一体どんだけ!??ですが、
はたして私達のチームはゴールしたのか?(スタート前の元気な写真) ブログを是非読み進めてみてください~!
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~レースの行程紹介~
leg1:マウンテンバイク
leg2:パックラフト
leg3:トレッキング
leg4:沢登り&トレッキング
leg5:マウンテンバイク
leg6:オリエンテーリング
leg7:マウンテンバイク
leg8:トレッキング
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6月30日(金)夜22:00
@アンヌプリスキー場 レストハウス内
ブリーフィング&コース説明
荷物の預けとスキルチェックの為にお昼には
会場入りしてましたがレースの開始は深夜0時。
この時間までは仮眠やお風呂など各々過ごします。
22時になると選手が会場に一斉集合し、
レースの説明、GPSの配布、携帯の封印、
そして競技ブックと地図の配布が行われます。
地図が渡されると慌ただしくルートの確認が始まります。
チェックポイント(以下CP)は
数字順に取らなければいけない為
各CPの位置とそこまでの道筋をマークしていきます。
(順になっていれば飛ばして進むことも可能)
今回のレースは1発目に
パックラフトを携行してのマウンテンバイク
が出てきました
事前情報でその可能性がある事は知っていたので
キャリアーを自転車に取り付けていました。
(↑パックラフト装備を装着してみた時)
また、去年までの様子からは
ロード区間が多そうだったので
グラベルロードで出ることにしました。
バイク+パックラフトは
やはり来たか!という感じだったので
練習通りキャリーにパックラフト装備を装着し、
そのほかトイレや荷物整理をしている内に
あっという間にスタート直前に・・・
この日は午後から結構雨が降っていましたが
スタート前には何とか小雨になりました
いよいよ始まる・・・
7月1日 深夜0:00
霧雨の中
レーススタート!!!
一斉にマウンテンバイクが走り出します
leg1 マウンテンバイク 19km
300m(+)700m(-)
最初のMTBセクションはダウンヒルが多め。
アンヌプリスキー場から道路を一斉に駆け抜ける。
暗闇やライトで仲間がどこにいるのか
分からなくなる為声を呼びかけあって位置を確認。
CPを取るためには途中から林道に入る必要がありますが、
ここで先頭集団が少しロスト。
しっかりと地図を確認して正しい道に入ります。
(途中のCP2)
林道のダウンヒルはグラベルロードだと
ドロップハンドルの姿勢やブレーキの利きが
MTBより弱いことから怖さを感じる面もありました。
林道走行の練習をしたり、クッション付きグローブの
用意していたので今回はこなすことが出来ました。
ロードはやはり楽に進めるので一長一短ですね。
登りもありますがダウンヒルが
メインなのでそこまで消耗する事なく
次のセクションへ・・・
leg2 パックラフト 24km
0m(+)40m(-)
ハイ、ここで早くも鬼炸裂です。
昆布駅周辺の湯山橋下でパックラフトに切り替え、
次の目的地は何と
海!! 尻別川の末端まで24㎞を漕ぎ下ります しかも夜中のダウンリバー・・・
普通は夜に川を下らないのでドキドキです
川区間にはCPが2つありましたが
1つ目の位置を特定出来ず取り逃してしまいました
流れながらかつ暗闇の中支流を探すのが難しい…
1つのCPに時間を割くのも勿体ないので、
切り替えて先に進みます。
長い&流れが遅い・・・
しかもず~~~~っと向かい風!!!!
漕がないと先に進めないので24㎞結構真面目に
漕ぎ続けました(×▽×)
そんな中でも…今回レース用に選んだパックラフト
“AlpackaRaft クラシック “
は元々ホワイトウォーター寄りのモデル。
ひと漕ぎでスイーッと進んでくれる
非常に高い推進力が魅力的です。
(北大3階グッズ売り場にて取り扱い中)
また、フルカーボンで出来た
“ Aquabound Manta Ray Hybrid 4-Piece Posi Lok “
も非常に軽いのに特大ブレードの設計で
ぐいぐい漕ぐことが出来ました。
そして漕ぎ続けること約5時間・・・
ようやくパックラフト区間が終了。
結構頑張ったので数チーム追い抜かすことが出来ました
とにかく長かったので腕と肩回りがめっちゃ疲れた~(>_<)
この後はパックラフトを預けて次のセクションへ
leg3 トレッキング 7km
600m(+)600m(-)
雷電温泉の公衆トイレまで徒歩で向かいます
林道を走ったり、海岸沿いを歩いたり
途中のCPを獲得するために山に入り薮漕ぎをしたり
山に入ったかと思えば沢下りをして
道路に戻りトンネルの中をランします。
この区間の写真はまだ満面の笑みですね(笑)
薮漕ぎや沢下りは特に問題なく
サクサクこなし、次のポイントへ
leg4 沢登り&トレッキング 30km
2400m(+)1600m(-)
そしてついリタイヤ者を大量に生み出した
問題のleg4区間へ・・・・
TA(トランジションエリア)で
水を補充したり装備を整えたのち、
海岸の岩場におります
岸壁を通過したりします。
落ちると荒波にドボンなので結構恐怖。
前のチームの人が恐怖で進めなくなってしまった為
ここで少し待ち時間発生。
岸壁を通過すると・・・
ドドン!湯内川の沢登りの入り口、
F1の滝が待ち受けます!!
ここで2つ前のチームメンバーが壁に張り付いて
動けなくなってしまうトラブルに遭遇💦
なんと1時間半近くも滝の前で待たされる…
寒さに震えながら待つこといよいよ自分たちの番。
フィックスロープにタイブロックをセットし登ります。
このF1の滝、クライミングをした事がないと
結構ホールドが細かくて大変です。
しかし、これだけでは無く
湯内川にはこの先計7つの滝が待ち受ける上に
沢に慣れてないとへつりも結構大変です。
去年のレースでも沢登りは出ましたが、
映像を見る限り沢歩きぐらいの難易度と思ってました。
しかし今年は普通にガッツリ沢登り。
ここが来るのか!と地図を見た時びっくりしました。
とは言えど実は私と双樹は過去に沢登りでこの沢に
来たことがあるのでした(^▽^)楽しかった~
沢区間の距離は大したことないものの
沢登りは登山の総合格闘技と言われるくらい
全身運動で結構疲れます
足場が無い滝は仲間と力を合わせて登ったりも。
沢登り区間で非常に役に立ったのが
レース中ずっと履いていた
【TOPO】MTN RACER2
なんといってもトレランシューズにはめずらしいvibramメガグリップのソール!そのお陰で川の中、濡れた岩、苔の上でもしっかりグリップをして安定感◎でした。
来年のニセコエクスペディションはTOPOだらけになるかも?笑
さて、
クライミングと沢の経験が無いメンバーも
後半には動き方のコツを掴んだようで
かなりスムーズに動けるように
結構サクサク進みゴール地点の温泉に到着!!温かい湯が染みます~~~(T▽T) がっつり体が冷えてしまったので
沸かした湯を飲んだりアルファ米を食べたりして
しっかりと休憩を取ります。
この先は雷電山~目国内岳までの縦走区間。
夏道があるからこの先地図のチェックはそんなにしなくてもいいかな
なんて思って登っていたところ
トラブル発生・・・・
前雷電山の手前のポコで、
あれ・・・
道が消えた!?!?
私たちの前後3、4チームも
ここでロストしてしまっていました
辺りはかなり濃い薮地帯。
みんなでわらわら踏み跡を行ったり来たり…
しかし道は見つからず埒があかない。
ついさっき行ったところを他のチームが行ったり、
自分達も踏み跡に惑わされてしまいます。
するとここで
双樹が地図上では登山道が
ぎゅんと曲がっていることに気が付く。
なので
①ハイマツの切断跡が確認出来る最後の場所に戻り、
②コンパスで登山道の曲がってる方角を定め、
③そこに向かって一直線に藪を漕ぎ始める!
すると、、、
道が・・・あったーーーーー!!!
他のチームを出し抜く為に静かに進みます(悪)
個人的に双樹は薮漕ぎとコンパス使いが鬼上手いと思っています。
本領発揮!
今回のレースでは沢登りとこの薮区間の道迷いで
諦めて引き返してしまうチームが多かったとのことです。
登山道に向かってコンパスをばっちり決める
か、
標高の高い所に向かってコンパスを合わせ進み続ける
をしないとどうにもこうにも出来ない現場でした。
(このロスト区間はコースクリエイターの
田中正人さんも知らなかったそうです・・・泣)
雷電山に着く頃にはへろへろ。
これまでの疲れが結構溜まりペースを上げられません。
そして天気は相変わらず雨or霧
雷電山までの道は細く、藪も激しい。
さらに薮は濡れているので身体は濡れっぱなし。
雨の中のMTB→パックラフト→沢登り
とここまで来たので20時間近くずっと濡れてます。
稜線に出ると風も吹いてくる。
この厳しい状況化で仲間の一人に
異変が・・・
足取りがふらふらで何度もこけてしまい、
更に呂律が回らず意識も朦朧な状態に。。
そう、低体温症になってしまっていました。
歩くのも精一杯だが動き続けないと身体が冷えて更に動けなくなる。
とにかく必死に必死に前に進みます。
気がづけば真っ暗に。2回目の夜です。自分も寒さと眠気にやられ、意識が朦朧としてきて歩きながら幻覚を見たり、フワフワ感を感じてました。
この辺りがレースで一番しんどかったかも・・・
途中で偶然水場の看板を見つけたので水を取り、沸かした湯を飲み、低体温症のメンバーはエマージェンシーシートで包み湯たんぽ当てたりして回復を図りました。
ここで1時間程しっかり休んだことで全員少し復活。(雷電~目国内の分岐点)
フラフラになりながらも最後の前目国内岳を越えて何とか道路へ・・・
この辺りで深夜2時頃。全員歩きながら寝るので溝に落ちそうになったり転びそうになったり満身創痍です。
目国内岳登山口から新見温泉まで道路を歩くと癒しが待っていました・・・(TOT)ここのTAは1時間強制休憩のポイント暖かい豚汁にお弁当、そして温泉まである。身体が温まります。。。
山を下りたらもう動けないかも・・この先はもうリタイヤかなぁ・・・と考えていたのですが、
休憩をしたことで回復&丁度日が明けてきたので先に進む気力が復活しました。低体温症になったメンバーもかなり復活。スタッフのみなさんに暖かく送り出してもらい先に進みます。
leg5 マウンテンバイク300m(+)700(-)
この先はMTB。新見峠から町まで下ります。途中林道のCPも獲得しつつ・・・
道路に出るとさっきまで必死に歩いてた山が見えるあの上に12時間ぐらいいたのか・・・さっきまでの過酷な時間が夢のように感じますそのくらい、最終日の朝はすがすがしい空気。
日光を浴びて身体も乾きかなり元気になりました。ドライ、最高!
leg6 オリエンテーリング
ここでは専用の地図を配布され設置されてるオリエンCPを探しますオリエンも全体のルールと同じでCPを順番に取りに行かなければいけません。ただし、飛ばして取ることはOKです。
オリエンが出来る制限時間は関門の都合上約1時間半
設置されてるCPは全部で8個まずは一番近い薮中のCP23を取りに行き、そのあと林道上にあるCP24と27を取りました。
猛ダッシュで駆け回り、合計3つのオリエンCPを獲得しました!
(急いでたので写真無し)
この先、本来はマウンテンバイク85㎞とトレッキング4㎞
がありますが私たちは関門の影響で行けません。オリエンが私たちのラストセクションとなりました。
という事で、、、このまま自転車でゴールまで向かいます!!!最後の踏ん張りどころ!!!ゴールは始まりの場所、アンヌプリスキー場そこまで約20㎞脚が死んでるのに登りのロードがきつぃぃぃ!!
そしてついに・・・
7/2(日)午前10時40分ごろゴーーール!!!
最後のわーっという写真が無い(笑)
土曜0時スタートなので競技タイムは約34時間40分でした!
長かった~~~辛かった~~~~でも、楽しかった~~~~~!!!
という事で・・・今回私たちは無事、ゴールを果たせました。
レース終了後はアフターパーティ。お酒やごはんが振舞われます。寝てないので睡魔がしんどいです(笑)
パーティー中にレースの結果発表も行われます。さて、今回の私たちの結果は
・・・・
23チーム中第5位でした!
やった~~!
2日間も寝ずに動き続けるのが未知の世界だったので、完走すらも出来るのか・・・?と思ってましたが、無事達成し、さらに順位も上の方だったので嬉しいです!
ゆくゆくは世界レベルのレースになることを目標としているNISEKO EXPEDITION。今回からは海外のレースチームも参加してすでにその一端を示すコース内容でした。
アドベンチャーレースでは各種目のスキル、体力、忍耐力、そしてフィールドは自然ゆえ適応力が求められます。
今自分にはどれ程の力があるのか、一種の力試しのような経験が出来ました!興味がある方はぜひ是非ご参加ください♪自分の限界を越えちゃいましょう!最後になりましたが、今回のチームメンバーはロードラン/トレランで数々のハードなレースに参戦している強強ランナーのお2人!過去2年のレースも秀岳荘のスタッフが一緒に参加させて頂いております。この度は本当にありがとうございました~!