こんにちは、白石店登山売場の小山田です。
8月23日に日高の最高峰そして、100名山の一つである日高幌尻岳へ行ってきました!
今回のパートナーは来年・再来年のパキスタン遠征メンバーでもあるM・Yさん。
もともとは沢登りに行く予定でしたが、
急遽トレーニングとしてこの猛暑の中、
日帰りで幌尻岳を目指すことになりました。
ちなみにM・Yさんは20代、ぼくは45歳。
体力的についていけるのかかなり不安でした・・・。
今回選んだルートは沢シューズが必要ない千呂露川ルート。
登山口スタートは4時少し前、かなり眠い・・・。
それでも登山口はこれから、日帰りで幌尻を目指す登山者の姿が他にもチラホラ。
緒っぱなから飛ばすM・Y。林道は歩いているのか走っているかわからないくらいのスピード。
その後の沢沿いもとにかく飛ばしまくる。追いつくのに必死な自分。
尾根に取り付くと急にM・Yのペースが落ちる。
聞くと最近急な登りがある登山をしていないので足が上がらないと言う。
これはチャンス!
隊長としての威厳を取り戻す絶好の機会と
一気にペースアップしてM・Yを突き放す。
途中の水場『とったの泉』で冷た~い湧き水を3~4リットル補給。
まずは最初のピーク「ヌカビラ岳」樹林帯を抜けて、
一気に稜線が目の前ですが、
この時はまだ曇り、そして気温もまだ低めでした。
そして主稜線の北戸鳶別岳。
ここまで3時間ほど。ん、少し早いか、早すぎる気も・・。
次第に稜線を覆っていたガスが取れ、
青空が広がると同時に一気に気温が上がってきました。
この日は北海道各地で過去最高の気温が更新された日。山も灼熱でした。
トッタベツカールを望みながら、ポーズをとってますが、
このころから水分不足なのか飛ばしすぎたのか足が痙攣気味につり出しました。
かなりの痛みに耐えながら歩くも時々、耐え切れず立ち止まることしばしば・・。
隊長の威厳はあっという間に崩壊。
「水分、しっかり摂ってください!」とパートナーからのありがたいアドバイス。
ここからはお互い励まし合いながら登りました。
目の前に幌尻岳が聳える戸鳶岳!玉のような汗が流れとにかく暑い!!
景色は最高だが、暑すぎる!
久しぶりに見た七つ沼カールは枯れてました。
幌尻岳や日高の山々に感動しながらも
限界を越えつつ足に気合を入れなおして、
ここからの最後下りと登り返しへ!
トッタベツ岳から1時間30分。
高所登山並みに辛い下りと登りを乗り越えてついに日高幌尻岳頂上に!
M・Yは意外にも初めての日高幌尻岳。
やはり日高最高峰!眺望は最高です!
額平川ルートからも続々と登山者が上がってきました。
皆さん充実した笑顔。暑いけどこれだけ晴れていればもういう事ないですよね。
体はかなりボロボロでしたが長めの休憩とこの素晴らしい眺望から元気をもらい、
下山にかかります。
暑さに苦しめられましたが、水分をしっかりとったお陰か足の痙攣は収まり、
汗だくになりながらも無事に下りきりました。
写真は下り途中でほかの登山者から撮ってもらいました。
下山は16時ころ。もっと時間がかかると思いましたが、
明るいうちに戻れました。
それにしても、疲れた~!!
今回は良い遠征トレーニングになりましたが、
このルートは泊りで行った方が楽しめると思います。
トッタベツ岳の頂上や稜線上にもテントが張れるところがあるので、
そこで夕日に染まる日高の山々や星空を見ながら一杯飲みながら過ごす一夜は
考えただけで最高ですよね・・・。
9月後半には遠征メンバーでちょっと難しめの日高の沢に行く予定です!
今回助けられたサプリ系。右端の赤いボトル「OXY shot」にはだいぶ助けられました。
こちらも今度しっかりとご紹介したいと思います。
〇コースタイム
4:00 登山口 8:00 トッタベツ岳 9:40~10:10 日高幌尻岳 12:45 北戸鳶別岳 16:00 登山口
充実した12時間行動でした~。
秀岳荘白石店
登山売り場 小山田