こんにちは、白石店登山売場の小山田です。昨年12月に捻挫してから1か月・・・。
おとなしく療養生活を続けてきましたが、
ようやく回復してきたので、山復帰をしてきました!

復帰の山に選んだのは、ジョウテン!
そう、定山渓天狗岳です!!
冬のジョウテンは多くのアルパインルートがあるんです。
僕もこれまで何度も通い、この山から多くの事を学んできました。
まさに「近くてよい山」ジョウテン。
今回も遠征メンバーである20代の若者に付き合ってもらいました。

まずは初日!(あっ、今回は1泊山行です。)
ジョウテンへは沢を渡ることからはじまります。
最近雪が多かったので難なく通過!

川を渡ると沢型を詰めます。
ジョウテン全体に言える事ですが、
雪崩の危険性が高い山だと思います。
この沢も毎年かなりのデブリが見られます。
入山には事前の気象状況の把握や、
当日の積雪状況に十分注意する必要がありますね。

沢を抜けると天狗平。ここは数少ない雪崩の危険性が少ない場所。ジョウテンの南面の各ルートが良く見える場所でもあります。

天狗平からは本日のルートである東稜を目指して右手の沢筋を進みます。
ごつごつとした壁が近づいてきました。写真ではわかりにくいですが、この日は気温が高く、湿雪のラッセルにかなり苦労しました。


ここが東稜の入り口ともいえる
「エプロンフェース」です。
急峻でのっぺりとした斜面なのでここは
雪崩に要注意です。
途中でシュルンド(斜面に入る亀裂、クレバスともいうことあり)
が隠れていることもあり、
何度来てもここは緊張するところです。

この時はまだ風もなく穏やかな天気でした。
この後、天候悪化の予報なので先を急ぎます。

ここからが東稜なのですが、
核心部の1ピッチ目の写真はありません・・・。
果敢にリードしてくれてた若きパートナーに感謝です。
写真は3ピッチ目です。
1ピッチ目以降は細いリッジとラッセルとの闘いです。
そして、イーストコルにラッペルした後、
頂上目の前ですがここからもまだ侮れないラッセルと藪漕ぎ。
がんばれ!若者!!

と言うわけで頂上!
風が強い!!
ラッセルと重荷で結構、時間がかかりました。

今回のザック。75ℓザックに
テント装備やスノーシューなど一式背負ってなので
藪にもだいぶ引っ掛かりました・・。
天気は予報通り荒れてきましたので、
頂上にテントを張る予定を止めて、天狗平まで下ります。

天狗平についてテントを設営したあたりで
丁度暗くなってきました。
テントは今回も遠征で使う
アライテントのエアライズ2を使いました。
ストーブはジェットボイル、そして遠征使用の食事。
軽く、簡単に、でもカロリーはしっかり摂れる、
色々を考えて試行錯誤中です。
山で試すことで気づくことは沢山あります。

ちなみにこれが今回の食糧。
α米やフリーズドライ中心。
乾燥野菜は自作です。
今回はパッケージは嵩張るので、
あらかじめ袋に入れてもって行きました。
カロリー取るために、チーズとスライス餅、マッシュポテトを使います。
また高所では水分補給も非常に大切なので
スポーツドリンク+KODA(電解質補給のため)を試しました。
試すことがいっぱいあるんです。
このアライテントの『ギアハンモック』も今回初使用!
エアライズのテントに取り付けれます。
これも濡れたグローブや帽子を乾かすのにとても便利でした!

2日目の朝。
晴れてるように見ますが、風の音がゴーゴーと聞こえます。
天狗平は平和です。テン場に選んで正解!

この日もラッセルからスタート!!
中央クーロアールを目指しますが・・・
中央クーロアールはがっつり雪に埋まっており、
途中で亀裂も入っているで次回の宿題にしました。
(写真がピンボケですいません・・)

このまま下ってはトレーニングにならないので
横にある昨日下った中央ルンゼを登り返し頂上まで行きました。
風もかなり強かったので、時間の少しかかる中央クーロアールを登るよりも
丁度良かったのかもしれません。

下山時間が早かったので藤野にあるパキスタンカレー屋さんに立ち寄りました~。
いつ来ても美味しい!
パキスタンにもこんなにおいしいカレーがあるかな~・・・。
コースタイム
1月31日
7:00白井川渡渉 8:15天狗平 10:00エプロンフェース 16:30頂上 17:30C1:天狗平
2月1日
8:00C1 10:00中央クーロアール取り付き地点(中央ルンゼに転進) 11:00頂上 13:30下山