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秀岳荘スタッフみんなでブログしちゃいます。


by shugakuso4
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軽量化のススメ

北海道の夏の涼しさを求めて移住してきた
白石店ウェア売り場の小林です。

話が違います、本州並みに暑いです。
家にエアコンが無く暑すぎて居られないため、
避暑を求めてヒサゴ沼テント泊でトムラウシに行きました。

アルパイン、トレランなど登山にはさまざまなスタイルがありますが、
私が好むのはピークハントを目的としないUL(ウルトラライト)ハイキングです。

ULとは装備を軽くして登山、ハイキングを楽しむアメリカ発祥のスタイルで、
先日、北大店で開催された高橋庄太郎氏のトークイベントにも同席されていた、
ハイカーズデポ店主で名著ウルトラライトハイクでも知られる
土屋智哉氏などによって日本にも広まりました。

簡単に説明すると荷物が軽くなることで行動範囲が広がり、
最低限の道具でより自然を楽しめるという考えです。

もちろん欠点もあり、
必要な装備が不足して危険を伴う場合がある。
軽さを優先するあまり快適性を犠牲にすることが多々ある。
調理器具も簡素なものになるため調理に制限、工夫が必要になる。
登山道具において軽いものは基本的に価格が高い。

などなど、クセが強く万人にオススメは出来ませんが、
一つのスタイルとして紹介したいと思います。

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今回の装備です。
ULの指針となるのがベースウェイトと呼ばれる重量。
食料、水、燃料といった消え物を除いた重量のことを言います。
環境にもよるのであくまでも目安ですが、ULではこれを4.5kg以下と定義しています。


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今回の重量は4.35kgでした。
軽量化のポイントとして大きいものから減らすのが効率が良いので、
テント、バックパック、寝袋から検討します。

今回はテントではなくタープにしました。
急な風雨にも対応出来るよう少し大きめのものをセレクト。
重量は約350g。

バックパックはMYOGです。
MYOGとはMake Your Own Gearの略で要するに自作の登山道具です。
ULハイカー達は軽量化、機能性向上のために既存の製品の改造をよくするのですが、行きつく先は最初から自分で作れば良いじゃんという考えになり、
MYOGという文化が生まれ様々なガレージブランドが生まれました。
そのマナーに倣って見よう見まねで作りました。
容量は30L強で重量は約450g。

寝袋はNANGA MINIMARYTHM HALF。
肩から下のみの形で5度対応。
予報では最低気温は10度ぐらいだったので少しオーバースペックだったかも。
重量260g

その他の軽量ポイントはメリノのTシャツと下着、靴下を行動着としたので、
着替えは寝巻き兼防寒着のみの為、ほぼ無しです。

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ではパッキングして出発です。


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車中泊で前泊して短縮登山口に到着。
朝7時ですがもう暑い。

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今回はteton Bros.のAxio Lite Teeを着用。
メリノウールと化繊のハイブリットで、
ウールの消臭力と化繊の速乾性の兼ね備えた夏にぴったりの1枚。
実際に着用してみてウールなのに乾きが早く、薄い生地で風抜けも抜群、
めちゃ調子良かったです!


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雪が残ってるところは涼しいですね。

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前トム平。少し雲が怪しくなってきました。

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やっぱり格好良い山ですね。

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写真ばかりで先に進めません、最高。


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南沼の分岐まで来ました。ここから頂上へ。
どんどん怪しい雲が増えてきました。急がねば。

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登頂。
真っ白です。

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のんびり写真を撮ってたせいです。
日頃の行いってやつです。
諦めてヒサゴ沼へ向かいます。

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ロックガーデンが続きます。

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北沼、とても綺麗です。
やっぱりトムラウシは北側が良い。
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開放感が気持ち良い木道が続きます。
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この雪渓を下った所が目的地のヒサゴ沼。
チェーンスパイク無しで問題無く歩けます。

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ヒサゴ沼到着。
すでに沢山のテントが。
みなさん昼寝などまったりと過ごしています。

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今回はタープ泊です。

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軽量化のおすすめアイテムその1。
今回、グランドシートにポリクロというビニールのような素材を使用。
良く使われるタイベックシートやナイロンとは違い、
透湿をしないので結露しにくく、保水もしないので重くなりません。
強度もそこそこあり、まだ5回ぐらいの使用ですが穴も破れも無しです。
これで重量が一人サイズで約40g。
当店取扱だとシックスムーンデザインズでも販売しています(取扱終了の可能性あり)

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景色を眺めながら何もしない時間を過ごします。
これがテント泊の一番の楽しみ。

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軽量化おすすめアイテムその2。
アルコールストーブとチタンカップ。
カップはエバニューのTi 400FDで約50g、風防もエバニューのTiフーボーが17g、
アルコールストーブは約20g、100g未満でカップラーメンぐらいのお湯が沸かせます。ガスとは違い燃料は使う分だけなのでトータルでかなり軽量化できます。
あと音が静かなのも魅力。
火力はアルコールストーブの種類にもよりますが
高火力のものなら2、3分で沸きます。
当店でも各社いろんなタイプを発売しているので、
自分の好みを見つけてみて下さい。

今回はクスクスを茹でて市販のパスタソースをあえて食べました。
あまりの出来だったので写真は省略。

お酒の酔いもあって明るいうちから就寝。


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穏やかで非常に気持ち良い朝。
夜は風が少しあり、タープ泊のため常に顔に風があたりながらでしたが、
寝袋が暖かかったので寒くなることなく自然を感じながら気持ち良く寝れました。

前日よりも晴れてどんどん気温が上がっていくので、
昼までに下山を計画。
特に走るわけでもなく写真を撮りながら歩き、
5時間ぐらいで下山しました。
山と高原地図だとコースタイムは8時間弱なので、
時間短縮が楽に出来ました。
これも軽量化のおかげですね。

ULで無くとも軽量化は疲労軽減、
重いバックパックに振られるなど危機回避といった面もあります。
その他、道具についての理解が深まるなど利点は沢山。
極端なものは必要ないので、いつもの山行に軽量化を取り入れてみませんか?
一つ要素が増えるだけでも新鮮で楽しいですよ!

最後までご覧いただきありがとうございます。



by shugakuso4 | 2024-08-09 18:36 | 白石店 ウェア