白石店登山コーナー泉です!ブログではお久しぶりになってしまいました。
先日冬の幌尻岳にスキーで行ってきたので、
せっかくなので報告したいと思います。
3/10~12 2泊3日
1日目:戸蔦別川林道除雪最終地点~戸蔦別川八ノ沢左岸尾根1296mコル泊
2日目:1296m~七つ沼カール~幌尻岳~東カール滑走~七つ沼カール泊
3日目:七つ沼カール~八ノ沢滑走~戸蔦別川林道
初日は林道+尾根歩きがメイン
林道の距離は除雪状況次第だったので
行くまでドキドキでした。
今回は
トッタベツヒュッテの手前まで
除雪が入っていました!
以前は最終人家までしか
除雪されてなかったらしいので
序盤で一気に進める事が出来ました。
(でも個人的にはもっと先まで車で行きたかった~(笑))
工事の方の邪魔にならないように駐車。
さて、今シーズン初の泊まり山行です。
身体が持つかな~と不安を感じながらのスタートでしたが...

なんと初日から
超ピーカン
これからの山行にワクワクが勝り
不安も少し吹き飛びます。

写真中央のトンガリ山が戸蔦別岳
これからあの辺りまで行くなんて、、
気が遠くなりますが、
でもやっぱり楽しみです!

戸蔦別川林道は2016年の水害の影響がひどく、
このように大きな砂防ダムが作られています。
こういった工事のお陰で今回は奥まで除雪が入っていましたが、
工事が完了すると以前までのように
最終人家からのスタートになりそうです。

林道は踵ぐらいの微ラッセル。
が、これが続くと堪えます(✖△✖)
後3日歩ききるためにもゆっくりペースで
歩みを進めます。
エサオマントッタベツ川
カタルップ沢
を越えると

ようやく
八ノ沢出合いに到着
除雪最終地点から出会いまでは
約11km
ゆっくりペースで6時間ほどでした。

途中で林道が崩壊していて歩きずらかったので
左岸沿いに移りました。
ここで沢水を給水。テントで水作りをする際の元手を確保してから、
いざ、尾根へ取り付き。
いきなり急斜面+雪が悪くて大苦戦
これぞ日高
と言えそうな洗礼を受けます。

尾根上では、すねラッセルになり

荷物も重くてしんどくて
ヒィヒィです(´;ω;`)
2人で一緒に休憩すると時間がかかるので
1人が休憩中に
1人がゆっくりラッセル
なルーティンで頑張りました
私の思惑では1日目で稜線まで上がれちゃう
かもと思っていましたが
かなり甘い考えだったようで
初日は
1296mで終了です

ほどほどの広さのコルだったので
整地はさらっとで平らに寝れました

ハードな山行の時は
アルファ米+フリーズドライ
とスープが定番。
ですが、それだけだと
なんだか物足りないので

ソーセージも焼いちゃいます。
生の食材が1品でもあると
なんだかそれだけでも幸せ~
1日目
出発:7時40分/テン場:17時
行動時間 9時間40分
でした~

2日目は日の出と共に出発

尾根スタートなので
ひたすらラッセルで登ります!
日高の尾根は急で狭いイメージですが
この尾根は取りつきだけ急で
それ以降は広さもあるので
スキーでも登り易かったです!

1500mを超えると
雪庇が張り出してきます。

雪庇から落ちないように
気を付けて登ります
1781mのコルは北側からトラバースで巻き
稜線に上がると...
ついに幌尻岳が現れました‼(左のギザギザしてる山です)
右の
戸蔦別岳もカッコいいです
ここからはポコを3つ越えて
七つ沼カールに一度降ります

幸い雪は緩んでいたので
トラバースも交えてポコを通過。
(1803mのポコからコルまでは
標高差があったので1度スキーモードで下る)

すると眼下にはいよいよ
七つ沼カール

七つ沼カールに下りたら
荷物をデポ。
その時点で時間は11時30分。
日没までは6時間。
疲労は隠せませんが、気合いを入れ直して
いよいよ幌尻岳へアタックです。
稜線には赤矢印のところから
上がりました。
中間部まではスキーで上がれましたが、
上部は急+カリっとしてきたので
シートラに切り替え。
そして稜線へ。
雄大です!!

尾根は広いので歩き易いです。
ですが爆風だったので
スキーを背負ってると
かなり煽られました。

それでもひたすらに上を目指し
ついに山頂へ!
日高丸見え!
ここ数年計画していた
冬の幌尻岳に
辿り着くことが出来たので
思わず
ガッツポーズです!

山頂から少し降り
風が避けれるところで
スキーモードに切り替え。
東カール
を滑ります。
幌尻の大斜面で念願のスキー!
でしたが、かなりのパック雪で
思うように滑れず・・・。
(滑ってるのに登りのラインみたいな
ログが・・・)
それでも感無量です!
やったった!
山頂から1446m付近の平らになる辺りまで滑走し、あとは緩い尾根を登り返します。
日没前に七つ沼に帰還。七つ沼は風が抜けて爆風でしたが、地形的にかわせるところを選んで設営
スキーで泊まる時は大体板やピッケルをアンカーにします。風上側には少し壁を作りました。
2日目は山頂に行けたのでカチョカバロチーズでお祝いです(^▽^)とろけてウマっ!
冬泊まる時はいつもプラティパスでゆたんぽを作ります。専用のカバーがあると扱いに気を使わなくていいのと、暖かさも長持ちなのでオススメです♪
満月に近かったので月が明るいですが星空×テント×七つ沼カールの写真が撮れました★(撮影:双樹)
2日目
出発:5時30分/テン場:17時30分
行動時間 12時間
いよいよ最終日。
日の出の時間はガスってしまったので
テントから出ずにゆっくり朝食。
ですがテントから出る頃にはこの快晴!
冬の日高で3日間も天気に恵まれる
なんて本当に贅沢でした。。
最終日は帰るだけでしたが、この絶景の中何もせずに帰ることに耐えられなかったのでちょっくら滑っちゃいます♪


中央の緩い尾根を登って
気持ちのいい一本!!
シュプールをバックに記念撮影!
雪は相変わらずパックでしたが七つ沼カールを滑ることが出来て感無量です!
名残惜しいですが帰路につきます。

またポコをかわしつつ行きで登った尾根に戻ります。名残惜しくて何度も何度も振り返ってしまいます。
↑幌尻岳山頂と東カール
帰りはせっかくスキーなので八の沢を落とします。
さあ楽しいスキータイム♪のはずが・・・重い雪+急斜面+泊まり装備で大苦戦
転んだら中々止まらなそうな斜度だし気温上昇で雪崩も怖いし・・必死で下りました・・・!
斜面の標高差は700m程。さすが日高、谷が深い!
下部にはデブリ地帯も
本流に近づくと沢が出てきましたがまだ雪はあるので危うい箇所無く下れました。
出合いまでスキーモードでは行けなかったので少し手前でウォークモードに切り替え。
最終日は気温が一気に上昇したので湿雪雪崩の痕跡が沢山ありました。
行きはパウダーで冬だったのに帰りはいつの間にか大分春っぽくなっていました。
なんと熊の足跡も‼
この暖かさでついに目覚めてしまいましたね。
林道はアップダウンがほどほどにあったのでスキーモードの出番はほんの少し。歩きメインでした。それでも下り基調な分だいぶ楽です。
登りは6時間ちょいかかりましたが下りは4時間半で車に到着。
最後は月明りの中帰還。
3日目
出発:7時15分/テン場:18時30分
行動時間 11時間15分
最終日も長時間行動になりました。
これにて...
幌尻岳
スキーツアー完遂!

帯広の定番メシで
〆!
数年前から行きたいね~と
話していた冬の幌尻岳。
休み・天気・雪・体調など
様々な条件が揃わないと行けませんでした。
そして念願叶ってようやく
トライすることが出来ました!
とても奥深く、大きく
雄大な日高を代表する山で
遊べたことがとっても嬉しかったです!
装備メモ:
【テント】
アライテント トレックライズ2
【スリーピングバッグ】
モンベル シームレス
ダウンハガー800 EXP
【マット】
ニーモ テンサートレイル
【バーナー】
JETBOIL スモー
【ガス】
JETBOIL Jetpower 230g1缶/100g1缶
(230g缶を使い切り。100gは使用せず)
【ザック】
patagonia アセンジョニスト55L
その他
スキーギアや細かな装備が
気になる方がいらっしゃれば
是非店頭でお声がけ下さい☆
白石店 泉
北大店 双樹