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秀岳荘スタッフみんなでブログしちゃいます。


by shugakuso4
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青森県八戸から福島県の相馬市まで続く

約1000キロのロングトレイル

『みちのく潮風トレイル』


昨年は八戸から岩手県の久慈市まで

南下して約100キロを歩きましたが、

今回はその続きに挑戦。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12194650.jpeg

今回も苫小牧発の夜行フェリーに乗って

八戸、そこからJRに乗って久慈に。

お昼ごろに到着、軽く腹ごしらえをして

トレイルに合流します。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12203493.jpeg

まずは北限の海女、小袖海女センター

向かって海岸沿いを歩きます。

前回は11月だったので涼しくて

歩きやすかったのですが、

今回は9月。

30℃を超える猛暑で

日傘必須の厳しい道のりです。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12211323.jpeg

リアス式海岸ならではの

奇岩が点在して飽きません。

みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12214109.jpeg

小袖海女センターに到着。

ドラマのあまちゃんのモデルで

ロケ地ともなった、

北限の海女さん達の集会所で

売店も併設されています。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12230030.jpeg
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みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12232862.jpeg

せっかくなので売店で晩御飯用の

ウニ飯を持ち帰りで購入。

海女でもある店員さんにトレイルを

歩いていることを話していたら、

これも食べてから行きなと、

漬物に味噌汁、ケーキ、フルーツゼリー、

さらに食後のアイスコーヒーと

お土産の梨のゼリーまで、

沢山のトレイルマジック

(ハイカーへの施し)をいただきました。

暑さにバテていたのでとても助かりました。

ありがとうございます!



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12251432.jpeg

ここからは山道を歩きます。

細かなアップダウンが続いて体力が削られます。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12255567.jpeg

これのどこがトレイル?ってぐらいの酷道。

草木をかき分けて歩きます。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12262822.jpeg

よじ登ることも迂回することも出来ない巨木が道を塞いでます。

初めて山でホフク前進をしました。



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それもそのはず、歩いた人のカウンターを見るとたったの3人。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12272983.jpeg

ヘトヘトになりながら山を降りて海に。

ご褒美のようなとても綺麗な景色。


そろそろ寝床を探さないとなあと

思いながら海沿いを歩いていると、

ワンちゃんを乗せた軽トラのおじさんが

僕の横で停車。


「この辺りにテント張れるところないですかね?」と聞いてみたら、

「連れて行くから乗っていけ」

と軽トラに乗車することに。

内心は歩きたかったけど、

親切を断るのもなあと思いながら

おじさんとの会話と車はどんどん進みます。


あっという間に1日目の計画では辿り着けない

数キロ先のキャンプ場が近くにある温泉施設に到着。

おじさんとワンちゃんとはそこでお別れし、まずは温泉で汚れと疲れを流します。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12275549.jpeg

入浴後、日が落ちた中を小一時間歩いて

玉川野営場に到着。

さっさとタープを張って晩御飯に。

ゆっくりと食事とお酒でも

と考えていましたが、

さすが本州の9月、

蚊などの虫が凄くてそれどころじゃない。

ウニご飯をかき込んで蚊帳付きのビビィに潜り込んで就寝。

1日目終了。



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2日目

この日も快晴で午前中からぐんぐん気温が上がります。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12291582.jpeg

昨日の寝床。

タープやテントが張れないような環境でも寝れるように

OR Helium Bivyをチョイス。

決して軽くは無いのですが寝袋を省くことでトータルで軽量化。



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野営場内の東屋で朝食。

トイレも綺麗に整備されています。



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海岸沿いを歩き始め



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またすぐに林道に。

直前に交通整理の方から熊を

目撃したとの情報。

いかにもな場所で気が引き締まります。



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まだ午前中ですが30℃超え。

今日も林道以外は日傘必須です。



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昨晩の温泉施設に戻ってきました。

宿泊も出来ますが昨日は空き無しでした。



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しばらくロード

震災を思い起こさせるものが徐々に増えてきます。



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また林道

昨日よりも道が荒れていて

心が折れそうに。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12352424.jpeg

道間違えではありません。

掻き分けて進みます。



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なんとか林道を抜けましたが

足が草木で傷つき、かぶれて酷い状態。

猛暑で短パンを選んだのが失敗。

途中で帰ることを本気で考え始めました。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12364468.jpeg

街に入りました。食堂で昼ご飯、

商店で食料補給、アイスなど甘いものを沢山食べてやる気を奮い起こします。



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海岸沿いの坂道を登り山頂付近にある

今夜の宿泊地、キャンプ場併設の

国民宿舎くろさき荘へ向かいます


ここで軽バンが目の前で停車。

行き先を聞かれ伝えると、

「同じところに向かうから乗っていけ」

とのことでまた乗車することに


『また車に乗せてもらってしまった・・・

これってトレイルをちゃんと歩いたことになるのかなあ?』と不安になるも

『親切を断るのは失礼、これぞ旅の醍醐味』と自分に言い聞かせます



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12382278.jpeg

途中でおじさんお気に入りの

絶景スポットを案内してもらいました

宮沢賢治も愛した場所とのこと


おじさんとの会話を少し楽しんで

お別れしました。

ありがとうございました。


前日に乗せてもらった人もでしたが、

ハイカーを何回か乗せたことがあると話されていました。

「みちのく潮風トレイル」

が地元の方にも認知され、

快くサポートしてくださる方が沢山いる

とても素晴らしい環境だと思いました。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12385160.jpeg

乗せてもらったので予定より

2時間ぐらい早く宿泊地に到着。

キャンプ場にするか宿に泊まるかで

少し悩みましたが、

痛みから痒みに変わってきた

足が辛いので宿を選択。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12412199.jpeg

飛び込みだったので素泊まりですが、

オーシャンビュー、温泉ありで6000円


温泉で足を綺麗にして薬を塗って、

ビール飲みながらテレビ観て

布団でゴロゴロ。

快適すぎる

テレビで知りましたが

この日の岩手は観測史上の暑さで

36℃だったよう

そりゃバテます。


2日目終了



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12420340.jpeg

3日目


この日は曇り。

景色は期待できませんが

気温が低くて有難い。

今までとは違いとても綺麗に

整備されたトレイルを歩きます。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12430042.jpeg

3時間ほど歩いて北山崎の展望所に到着

ここにはビジターセンターや食堂、

売店などがあり

観光客の方もちらほら。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12433988.jpeg

展望所からの眺めまさに絶景



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12440173.jpeg

展望所から先は階段地獄が随所に

この区間が一番辛かった



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12442704.jpeg

やっとロードに出ました。

ほっとしたその時

ガードレール脇の茂みの方からガサガサと音が

その方向を見ると



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12452220.jpeg

熊!!!!

幸い僕よりも先に気づいていて、

僕が観た時には

お尻を向けて茂みの方に逃げて行きました。


あまりにも突然の出来事で怖いという気持ちは湧きませんでしたが、

後から考えると距離にして

3、4メートルぐらいの所で遭遇、

事故が起きてもおかしくない状況。

入山時はもちろんですが、

気のゆるむ下山時も注意が必要ですね。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12461011.jpeg

すぐにトレイルは砂浜に


ここで強烈で異様な匂い

目前に巨大な黒い物体

最初は全くわかりませんでしたが

よく見るとなんと



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12492040.jpeg

クジラ!!!!!

陸に打ち上げられた鯨の亡骸です。

さすがにこれにはびっくり。

熊に鯨、展開が大味すぎます


後でネットで検索したら

ちゃんとしたニュース記事にもなっていて、

8月の台風で打ち上げられたようです



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12494629.jpeg

鯨の前を通り過ぎると今度はなんと洞窟!!


映画などでよくコウモリが大量に出てくるような雰囲気。

さっきの鯨もしかり

ここへ来てまさかのホラー展開。

もちろんヘッドライト必須で中へ進みます。


ヘッドライトで足元しか見えない暗闇、

おそらく5分ぐらいの距離ですが、

とても長く感じました。

さっきの熊が出てきたら終わりだなあとか、

最悪の事態を色々想像しながら歩きました。




みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12502103.jpeg

やっと出ました。

とてもトレイルとは思えない

大きな岩と打ち付ける波

しかも先にはまた洞窟が見えます

こんな所を歩かせる

「みちのく潮風トレイル」

恐ろしすぎる、だが面白い!



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12510110.jpeg

さっきよりも長い洞窟を抜け、

ハシゴで岩を登って

小さな集落にでます。

休憩所とトイレがあるので

少し休みます。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12512204.jpeg

しばらく海岸沿いの

ロード歩きが続きます。

真ん中に見えるのは震災公園で

破壊された堤防の残骸


そろそろ今回のセクションハイクは終了

三陸鉄道の田之畑駅に向かいます。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12514872.jpeg

田之畑駅に着いたのですが、

乗車までに1時間半ぐらい時間があったので

一つ先の島越駅まで歩いて終了。



みちのく潮風トレイル セクションハイク2_d0198793_12521634.jpeg

三陸鉄道に乗って久慈まで戻り、

JRで八戸、最終のフェリーで

苫小牧に戻りました。


今回はいろんな出来事が多くて

とても印象深いトレイル歩きになりました。

予想外のことが起きるのも

ロングトレイルの醍醐味。


3日間で約80キロ、

前回と合わせて6日間で200キロ弱、

まだ5分の1といったところです。


今後スタート地点がどんどん遠くなり、

歩ける時間が少なくなるので

もう少しまとまった日数が

必要かもしれません。

気長に全線踏破を目指したいと思います。




長文ご覧いただきありがとうございした。

白石店ウェア売り場 小林



# by shugakuso4 | 2024-09-30 12:59 | 白石店 ウェア

新商品だよっ!

こんにちは。





いつまでも遊び好きな男





Kiwi Kamadaです。









今回はイワタニ・プリムスの

新製品のご紹介でぇ~す。






プリムスは北欧スウェーデンで

130年以上ガス燃焼器具の

製造、販売を手掛けているメーカーです。








そのプリムスのパートナーである

イワタニのレギュレーターの技術を


小型バルブに搭載した

アウトドア用バーナーが


101日に発売となります。






P-157 インテグストーブ

新商品だよっ!_d0198793_17582451.jpg




インテグストーブの炎は、

内側に向かって収束し、

新商品だよっ!_d0198793_17584888.jpg

従来の製品よりも高い位置に

ゴトク面を設定している為、

新商品だよっ!_d0198793_18003707.jpg

炎の外縁部の最も温度が高い部分

効率的に鍋底に当てることができる

デザインになっています。

新商品だよっ!_d0198793_18005668.jpg

ゴトクを折りたためば

かなりコンパクトになり、

重量はわずか100g

新商品だよっ!_d0198793_18011790.jpg

細部にいたるまで軽量化を徹底しつつ、

ガス燃焼器具としての安全性


アウトドアギアとしての堅牢性

決して犠牲にしない品質の高いバーナー。



P-157 インテグストーブ



是非実際にご覧になって下さい。


新商品だよっ!_d0198793_18022820.jpg

ではご来店をお待ちしています

ネ!

白石店グッズ担当

新商品だよっ!_d0198793_16462602.png


# by shugakuso4 | 2024-09-29 18:07 | 白石店 グッズ
こんにちは、
白石店登山売場の小山田です。
久しぶりに一人で日高の沢を巡ってきました。
1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_09012814.jpg

ルートは札内川7の沢本流を遡行し、
1823峰から1807峰、ピラミッド峰と稜線を歩き、
札内川8の沢から下降するという計画です。
1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_00130840.png
地図で見ると結構長いです。
昔はこのくらい長い山行やちょっと難しい沢も
1人で行ったりしていたのですが、
今もまだ歩けるのか・・・。
ちょっと不安な気持ちで山行前は少し緊張しておりました。

~2024年9月25日(水)~

1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_07002463.jpg
前日は仕事終わりに
中札内まで移動し車中泊。
まずは林道は時間短縮のために自転車。
これで時間を短縮。特に帰りはほぼ下り道なので早い!

1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_07071903.jpg
林道をサクッと終わらせて七の沢へと入ります。
しばらくは平坦な何もない河原を進みます。
途中で、1807峰と1823峰に
直接突き上げる支流を通り過ぎます。

1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_07150312.jpg
750m二股を過ぎたあたりに出てくる
この小さなゴルジュから
一気に渓相が変わりこの沢の核心部がはじまっていきます。

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河原の少ない岩盤状の渓相その間に
V字の函と滝が断続的にと続くようになります。
日高らしい険しい沢になってきました。
少しずつ緊張感が高まります。

1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_07221810.jpg
水量がかなり少なかったのと、
この日は何よりも天気が良かったので
気持ち良く登れました。
この沢は遅くまで雪渓が残る沢なので
沢底近くにはほとんど植生がなく、
滝を巻くにもつるっとした岩盤や泥壁の場合が多く、
出来るだけ直登するしかありません。
これも日高らしい!

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1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_07262480.jpg
一つの滝を越えるとまた滝が出てきます。
ずっと気が抜けません。
焦らず、気を抜かず、
右岸がいけるのかそれとも左岸か流心にホールドがあるのか、
弱点を見極めながら一つずつ越えていくことを心掛けます。

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まだまだ滝が続きます。
大きな滝はそんなにないのですが、
一つ一つが手強く、時にはシャワークライミングとなります。
900mを過ぎると側壁は一層高くなり
沢底は日も当たらなくるので震えながらの
遡行となっていきます。
これも日高の沢の醍醐味!
絶壁に囲まれたゴルジュの中を
寒さに耐えながら滝を攀じ登る!!
一歩間違えれば変態の世界ですね。


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950m~1100m付近がこの沢の最大の
核心部でしょうか。実は過去2回、9月にこの沢を遡行したことがあるのですが、
いずれもその時はこの部分は雪渓に埋められていました。
今回はなんと、全く雪渓がありませんでした
温暖化と降雪量の減少が要因なのだと思いますが、驚きました。
お陰でこの沢の全容を見ることが出来ました。
感激です。(この感激はあまり人にはわからないかな~)

1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_07471713.jpg
雪渓がなかったので
シャワークライミングの連続でかなり体力が消耗してきました。
この桶状の滝も水流の中を行くしかなさそうでしたが、
弱気になって左岸から巻きましたが、
これがかなり悪く、余計に疲れました。
割りばしのようにぽきぽき折れる笹を
必死につかみながら傾斜の強い側壁を必死にトラバースしました・・・。

1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_07540676.jpg
水流の少なくなってきた小滝を幾つか越えると
ようやく七の沢カールにつきました。
このカールは藪も濃く、テン場には適さないので稜線を目指してさらに進みます。

1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_07562336.jpg
稜線に出ました!
1823峰が目の前に!でもここからが藪との闘いです。
日高のもう一つの醍醐味、
藪漕ぎです!

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1時間ほどの藪漕ぎで1823峰の頂上へ!
絶景!です。カムエクがやはりカッコいい。
カムエクの下にはあるのはコイボクカールですね!

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時間は早かったですが
ここでゆっくり一晩過ごそうと決めました。
早速前日衝動買い?した
ヘリテイジの『クロスオーバードーム2G<2>』を頂上に張りました。
軽さと建て易さはとても気に入りましたが、
やはり結露は避けられませんでした。
ただ、シュラフをナンガの防水生地を使った『オーロラライト350DX』
したり、テントの中に入れたザックは防水バックに入れるなど工夫をしたので
結露も気にすることなく快適に過ごせました。

1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_08030172.jpg
ちなみに反対側にはコイカクシュサツナイ岳
そして1839峰がひときわ大きい存在感でドーンと聳えています。

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1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_08064210.jpg
夕方は素晴らしい雲海と夕陽を見ることが出来ました。
幸せな時間です。
1823峰は沢で行くにも稜線を辿っていくのも大変な頂上ですが
一度は登ってほしいお勧めの山です。

~2024年9月26日(木)~
1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_08124651.jpg
夜は少し風があり、朝起きると周りはガスガスでした。
さあ、今日は本格的な藪漕ぎです!
気合を入れて出発!

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相当な藪を覚悟していたのですが、
意外と優しく迎えてくれた気がします。
1602のコルはロックガーデンになっておりテントも張れそうです。
ここから一気に200m登って1807峰の頂上を目指します。
この時はまだガスガスでしたが・・・。

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何と次第にガスが晴れてきました!
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そして着きました1807峰!!
ガスがまだかかり眺望は少し悪かったですが、
日高らしい看板も何もない頂上。
今回の目標の一つはこの頂上に立つことでした。

昨年この1807峰に上がる七の沢支流で
命を落としてしまった北大店の若いスタッフに手を合わせました。
「また、日高に来るよ!」

1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_08371678.jpg
1807からピラミッド峰を目指しますが、
ここからの藪が予想以上に消耗しました・・。
目の前にあるのに1時間もかかりました。
いかにこの区間を歩く登山者が少ないかが分かります。
もう、歩きたくないかな・・
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なぜか小さなスプーンが刺さったピラミッド峰。
ゆっくりと休憩してあとは歩き慣れた8の沢を下るのみ。

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8の沢カールを少し過ぎた地点。
日高も紅葉が進んでいます。
短い沢のシーズンもそろそろ終わりになってきました。

1人沢旅~札内川7の沢本流~8の沢_d0198793_08461549.jpg
8ノ沢出合い。ここからは河原と言うより
両岸につけられた踏み跡をうまく辿って七の沢出合いまで。
そして自転車であっという間の下山となりました。



日高の沢と藪漕ぎ稜線、
そして亡き仲間を偲ぶこともできた二日間でした。
日高から戻ると、
また日高に行きたくなる。
次の日高はいつかな~と思いながら帰路につきまた。



コースタイム
〇9月25日
5:50 車止め 6:30 七の沢出合い 8:00 750m二股 11:50 稜線 13:25 1823峰

〇9月26日
6:10 1823峰 9:45 1807峰 10:50 ピラミッド峰 11:40 八の沢カール 
13:40 八の沢出合い 14:30 七の沢出合い 15:00 車止め



白石店登山売場 小山田







# by shugakuso4 | 2024-09-29 08:56 | 白石店 登山
インサートビス 販売のご案内⛷
 お待たせいたしました。
     再入荷しましたよ!
インサートビス 販売のご案内_d0198793_10164496.jpg

インサートビス (ステンレス製)Made in JAPAN(大阪)!
ビスの長さは9mm (M8×1.25)
ビンディング固定の際はM5のビスをご使用ください。
さすが、日本クオリティーだけあって仕上げはきれいですよ。

お値段は おひとつ \150-(税込)

販売方法ですが、口座振り込み と 代金引換(コレクト便)の2通り。
・お振込みの場合は 商品代金の他、お振込み手数料と送料\430-(レターパックライト予定)はお客様負担となります。
・代引き発送の場合は 代引き手数料 と 送料(道内 \500-/道外 \800-)が商品代に加算されます。
※商品合計金額が \10,000-以上の場合は送料サービスとさせて頂きます。

その他、何か不明な点があればお問い合わせ下さい。

インサートビス挿入後にビスのセット微調整(入れ過ぎた場合等)
が出来るように上部に刻み入れてます!


興味のある方、秀岳荘各店までお問い合わせ下さい。

旭川店問い合わせ先
TEL:0166-61-1930
asahikawa@shugakuso.co.jp

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# by shugakuso4 | 2024-09-28 13:43 | 旭川店
秀岳荘北大店の橋本です。
9月24、25日の2日間で日高山脈に行ってきました!
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北大店の玉置、橋本、双樹、白石店の泉の4人で
カムイエクチカウシ山1979m(通称:カムエク)と
ピラミッド峰1853mへ!
1泊2日の装備を持ち、中日高の懐に入っていくルートです。

カムイエクチカウシ山は過去にはヒグマとの接触事故も起きているので、
ヒグマにも注意が必要です。
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カムエクを10数回以上登ってガイド資格もある今回の隊長「双樹」
20年前に登ったことのある「玉置」
初めてのカムエクだが沢登経験豊富な「泉」
全くの沢初心者の「橋本」という4人のメンバー構成です。

自分自身、本格的な日高の山に登るのは初めてなので、
まず沢靴選びからスタート。

カムエクは登山道が無く、基本的に沢を詰めて登っていくスタイルで、
沢靴は必須。なおかつ巻き道や上部は藪漕ぎなどもあるので、
自分はラバーソールのmont-bellの「サワークライマー」をチョイス!
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まえの週に行った歴舟川パックラフティングでも使用、
パックラフティング、シーカヤック、SUPでも兼用できるので
パドルスポーツ好きな自分向きかなと思っています。
多少ぬめった石もしっかりグリップしますし、泥の箇所も心配なかったので、
今回のカムエクには最適でした。

さて、登山のレポートですが。
中札内町内からとてつもなく立派なトンネルをいくつも通る
「道道111号静内中札内線」を進み、
日高横断道路ってとんでもない計画だった事を目の当たりにします。
この道路終点に車を停めます。
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ここから沢登りをスタートする七ノ沢出合(であい)まで
約6キロの林道区間は自転車で時間短縮します。
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1人はMTB、3人はグラベルロード(たまたま3人ともJAMISレネゲード)、
自転車なら1時間ほどで七の沢出合に到着します。
通勤で使っていたグラベルロード、ようやく本来の使い方が出来た。
自転車をデポして、
ここから長い河原歩きがスタート。
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尊敬する写真家の伊藤健次さんがNHKの番組で
「日高は基本的に沢が道なんです」と
言っていたのが印象に残ってますが、
まさにそのとおり。

1時間半ほどで八ノ沢出合に。
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快適そうなキャンプ地がありツアーなどはここでテント泊することが多いそうです。
今回は一気に八ノ沢カールまで行く予定なのでここをスルー。
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少し進むと、カムエクの稜線と八ノ沢カールが見えて俄然気分が上がってきます。
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だんだんとゴロタ岩のサイズも大きくなってきて、沢登り感も増し増し。
標高1000m地点までは、傾斜も緩いのでもくもくと進む。
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途中でオショロコマを釣ったり、清涼な沢登りを楽しみます。
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1000m地点から滝が連続し、一気に急登が始まります。
滝を直登するところはないですが、巻き道も気を抜けません、油断禁物。
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クマザサを束ねて持ったりしながらワシワシ進んでいくので、
グローブは必須です。
水は浄水器を使って沢水を飲みます。
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自分はソーヤーミニをペットボトルに付けて沢水をすくって飲んでいました。
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急登区間が終わると、視界が一気に開けて八ノ沢カールに到着!
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ずっと聞こえていた沢の音も急に無くなり、静寂にそびえたつ伽藍のような大きな空間に包まれます。
貸切りのカール、今日はここでビバークです。
七ノ沢出合から約6時間かかりました。
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日が沈むと急に冷え込みが厳しくなり、標高1500mにいることを感じます。
自分のテントはファイントラックのカミナドーム2。マットはサーマレストのネオエア。
シュラフは3シーズン用のイスカ280。
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持参していたダウンジャケット、化繊綿のパンツを着こんで寝ましたが、
寒くて何回も起きました。
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朝起きると、八ノ沢カールが朝日で赤く染まっていました。

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ネオプレンソックスがバリバリに凍り付き、
もちろん沢靴もガチガチに凍ってました。
硬くて履けないのでとりあえずお湯で解凍。
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7時に八ノ沢カールを出発。
まずはピラミッド峰を目指します!
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誰でも判別できる3角錐のような形の山がピラミッド峰。

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ピラミッド峰の陰に隠れて登っていきます。

今回のカムエク&ピラミッド峰を目指した本当の目的は、
ピラミッド峰から続く稜線1807峰に突き上げる「七ノ沢」の支流で、
昨年9月に滑落して亡くなった秀岳荘スタッフの慰霊登山でした。
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持ってきた写真と、六花亭のお菓子で、友を偲びます。
日高には六花亭が良く似合う。
「なんとかここまで来れたよ!」
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友が頂上で用意して待ってくれていたかのような青々とした快晴のもと
持ってきた写真と一緒に記念撮影。

本当の滑落箇所はエキスパートのみにしか行けない場所なので、
「とりあえずここで、許してね。」
凄いところを攻めていたんだなと、あらためてリスペクトしました。
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再訪を約束してピラミッド峰を後にします。
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時間があまりないからという理由で、カムエクは登らず帰るか、という
「カムエク登ったことあるハラスメント」を2人から受けますが、
当然そんなことは許しません。
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ピラミッド峰とカムエクの分岐点からカムエク頂上までは40分ほどで到着。
今回の隊長の双樹から「早いペースによくついて来れてますね」と言われ
少しイイ気になる橋本、良いガイドは気分を持ち上げるのが上手です。
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頂上を踏んだら一気に八の沢カールまで下り、デポしていたテントを回収して、名残惜しみながらカールを去ります。
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少し下るとカールにいる間は忘れていた沢水が弾ける音が聞こえ、沢登りだったことを思い出します。
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今一度身が引き締まる、下りも気を抜けません。
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1000m地点まで下りて来たらホッと一息。
あとはのんびり帰るだけ。

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良さそうな淵を見つけては竿を振ります。
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小さいオショロコマが食いついてくれました。
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最後の河原歩きが足にきます。長い長い。
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ようやく七ノ沢出合の自転車デポまで到着!

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疲れたね~
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ここから下りメインのグラベルを楽しんで帰ります。
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帰りはらくちん♪
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到着~。2日間びっちり楽しみました!
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帰りは帯広、インデアンカレーみなみ野店で夕飯。

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ご当地グルメを頂き、帰路につきました。
楽しい仲間と良い天気にも恵まれました!

自分一人では絶対にいけなかったカムイエクチカウシ山。
ご同行頂いた仲間たちのサポートに大感謝です。
初めて沢旅でしたが、やみつきになりそう。

今回、ヒグマとの遭遇はなく、気配を感じることもなかったですが、
完全に彼ら彼女らの世界なので、配慮して行動していました。

また、増水などの影響で行動できなくなる可能性もはらんでいるので、
事前の情報収集なども必須ですね。

今回の行程距離は
9/24 1日目 13㎞
9/25 2日目 16.6㎞
合計30㎞(自転車区間12㎞含む)
でした。

今度はエサオマントッタベツに行きたいかな~。

北大店ウェアコーナー
橋本







# by shugakuso4 | 2024-09-28 09:28 | 北大店 ウェア